検索窓
今日:10 hit、昨日:0 hit、合計:364 hit

, ページ12

「…お迎えは?親御さん心配してるよ」
「大丈夫だよ!すぐ近くに居るから」
「そ、…じゃあ帰りなよ…どしたの?私と喋りたい?」
「うん!」


おお、元気いいね。でも私は君とあんまり喋りたくないかな!


「お姉さんの名前、まだ聞いてないと思って」


私は聴取の時、なんとか名前を言うのを避けてきた。

名前を聞かれそうになったら別の話題を割り込ませて。そのお掛けで佐藤刑事には名前の事は最後まで聞かれなかった。


問題はコナンくんだ。


こやつ言える隙が一瞬でもあれば「そういえばお姉さんの名前ってなんだっけ」って言ってきて話を逸らすネタももう無くなったくらいだ。

さて、名前か…。

今まででも怪しかっただろうにここで避けたら私が隠神確定みたいじゃないか。


私はただ、どうせ本名を言っても偽名扱いされるだろうから言ってないだけなのに。


今後彼の味方になる赤井秀一に。


彼は公安に隠されていたはずの安室さんの本名を探り当てた人物だ。そんな人間にかかれば私は本当ほ存在しない人物…、偽名だって判断になるのは免れないだろう。

そうなればもっとややこしくなる。


だから1年間もの間彼らとの接触をなるべく避けていたのに…。


「多分私とはもう出会わないよ。知っても意味ないんじゃない?」
「でも…僕らは名前教えたのにお姉さんの名前知らないの寂しいな…」


うぐっ、演技だってわかっていても良心が抉られてくる…漫画の主人公をこんな可愛い顔にしてしまうなんて私は魔王か何かなのか…?

私はただのトリップした少女なのに…


でも、これは私にとって究極の二択なんだ。簡単には決めれない。


だからといって時間もかけられない。





それなら……







「───────桜木A。」





あえて不利になりそうな方に行く。

その上で私は君を出し抜くよ




,→←5



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (2 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
5人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:らギ | 作成日時:2024年3月23日 19時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。