【アイナナ】私を見つけてくれたあなたへ【九条天】

メロディー２９ ページ34

「ひっくしゅん！」

夏も終わり９月下旬。日も早く落ちるようになってきた頃

天「風邪でもひいたの？」

「え？んー・・・幽霊だしそれはないんじゃない？」

でも最近よく咳とかくしゃみがよく出る気がする。やっぱ風邪なのかな・・・

楽「なんだ。A風邪ひいてんのか？」

天「ちょっとくしゃみが出ただけだけどね」

龍「幽霊でも風邪ってひくのかな？」

《いや、生きてないし多分風邪じゃないと思いますよ》

ノートに書いてる間もちょっと咳が出る。ほんとなんだろ

すると今度は

天「っくしゅ」

「天くんもくしゃみ出てきたね」

天「別に、風邪とかではないと思うけど」

楽「最近風邪が流行ってるらしいから気をつけろよ」



ー翌日ー


・・・・おかしい

いつもなら起きてくるはずの時間に天くんが起きてこない。確かに今日はオフって言ってたけどもう９時を回ってる

心配になった私は天くんの部屋に行った

「天くん。起きてる？・・・天くん？」

返事がない・・・

「寝てんのかな・・・」

すると天くんの部屋からかすかに咳をする声がした

「！天くん、入るね？」

ドアを通り抜けるとベッドの中で咳をしてる天くんがいた

「大丈夫！？」

天「げほっ、けほっ！・・・だ、いじょう、ぶ」

「じゃないよね！？顔真っ赤だよ！？」

私は天くんのおでこに手をつけようとしたけど

「ぁ・・・・」


通り抜けてしまった


「・・・体温計取ってくる」

私は走って体温計を取りに行った

「・・・そう、だよね」

幽霊だから触れない

当たり前のはずなのになんでだろう


心が、少し痛いや・・・


私は体温計を天くんに渡して測ると

「３８.２か・・・・」

結構熱出てるなぁ

「大丈夫？なんか食べられる？」

天「・・・ほっといて、大丈夫だから」

「ほっとくわけないでしょ。お粥なら食べられる？作ってくるから」

そう言って私はお粥を作りに台所へ向かった

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