メロディー20 ページ24
季節は移り変わり春から夏へ
私と天くんが出会ってからもう少しで3ヶ月になる
「今日から7月かー・・・」
私は楽屋に置いてあるカレンダーを見ながら呟いた
今朝のニュースでもすっかり暑くなって今日はプール日和だって言っていた・・・私は幽霊だから温度わかんないけど
天「やっとその服が合う季節になったね」
「あ、確かに」
私の普段着は白のノースリーブワンピース。まさに夏にぴったりだ
そんな感じでほのぼののお喋りしていたら
楽「おい、天。ちょっといいか?」
楽さんと龍さんが入ってきた
天「何?どうしたの?」
龍「えーっと、その・・・」
「?」
龍さんは歯切れ悪くおどおどとしている。どうしたのかな
楽「・・・単刀直入に言うぞ。天」
楽さんは眉間にシワを寄せ険しい顔をしてる
天「なに?」
楽「・・・お前、何かに取り憑かれてないか?」
天「「・・・・・・は?」」
私と天くんは思わずハモってしまった
天「・・・なに、この暑さで頭やられた?それとも元から?」
楽「ちげぇよ!俺はお前を心配してだな・・・!」
龍「楽!落ち着けって!・・・あのさ、天。最近様子がおかしくない?」
天「・・・僕の様子が?別にいつも通りだと思うけど」
楽「いーや、確かにおかしい。最近お前、じーっと何も無い空間見てたり微笑んだりしてるだろ」
龍「しかも誰もいない部屋でひとりごと言ってたり電話してるわけでもないのに会話してたり・・・」
楽「どう考えても異常だろ?」
天「「あー・・・・」」
またもや私と天くんはハモってしまった
そっか、私は見えてないから周りから見たら天くんすごく変な子だよね・・・誰もいないと思ってたのに見られてたとは・・・・
天「・・・あれだよ。台本のセリフ合わせ。暗記してるかやってたの」
楽「そん時お前にドラマのオファーなんて来てなかったろ」
天「チッ。楽のくせに鋭いな」
楽「舌打ちすんな!ってかそれは自分がおかしいって肯定してるからな!」
天「はぁ・・・なんでもいいでしょ?楽には関係ない」
楽「んだと?」
や、やばい・・・喧嘩始まりそう・・・
これ私のせい、だよね
となったら私が止めなきゃ!
・・・でもどうやって?
私は数秒考えてあることを思いついた
そしてテーブルの上の“あるもの”に手を伸ばす
・・・・あとで絶対天くんに怒られる気がするけど!
128人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
夢雫(プロフ) - 來飛さん» 返信遅くなってしまいすみません!ありがとうございます!これからもどうぞよろしくお願いします! (2016年10月1日 19時) (レス) id: 45c9c3c70a (このIDを非表示/違反報告)
來飛 - とても面白かったです!更新頑張ってください!!応援してます! (2016年9月6日 8時) (レス) id: 1f9f56f521 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:夢雫 | 作成日時:2016年6月18日 22時