プロローグ ページ1
〜天side〜
その日は特に変哲もなくて。強いていえばスタジオに来る前に見た桜が綺麗だったことくらいだ。いつも通りスタジオに来て、スタッフと打ち合わせをして、撮影をする。ただそれだけのはずだった
・・・・彼女に出会うまでは
スタジオに入って収録の準備を待っている時、白いワンピースの女の子が立っていることに気がついた
その子は中学生くらいでセミロングの黒髪に季節外れのノースリーブワンピース。よく見ると靴も履いてなくて裸足だ
天「・・・・？」
うろうろと誰もいない場所を行ったり来たりしている少女に僕は違和感を感じた
今日の収録のために呼ばれたエキストラだろうか？
いや、今日の撮影で少女のエキストラが来るなんて聞いていない。となるとますます怪しい
僕は近くにいたスタッフに聞くことにした
天「あの、すみません。あそこにいる女の子って誰なんですか？」
ス「え？・・・女の子・・ですか？」
天「？・・・あそこにいる、白いワンピースの女の子ですよ」
ス「・・・？あの、九条さん。お疲れですか？女の子なんていないですよ？」
天「・・・・・・・・え？」
いない・・・・？
どういうことだ・・・？僕の中に疑問と若干の焦りが出てきた
他の人・・・少なくともあのスタッフにはあの少女が見えていないということらしい
天「・・・・確かめてみるか・・・」
僕はゆっくりとその少女に近づき、話しかけた
天「ねぇ、何してるの？」
そう話しかけると
「・・・！」
少女は少し驚いた顔をして
「・・・私が、見えるんですか・・・・？」
そう、呟いた
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 128人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
夢雫(プロフ) - 來飛さん» 返信遅くなってしまいすみません！ありがとうございます！これからもどうぞよろしくお願いします！ (2016年10月1日 19時) (
レス) id: 45c9c3c70a (このIDを非表示/違反報告)
來飛 - とても面白かったです！更新頑張ってください！！応援してます！ (2016年9月6日 8時) (レス) id: 1f9f56f521 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：夢雫 | 作成日時：2016年6月18日 22時
