召喚獣 ページ8
それから私はみんなから観察処分者について教えてもらった
１、観察処分者は教師の雑用係である
２、観察処分者は召喚獣がダメージを受けた場合、自分自身にもダメージが何割か反映される
３、観察処分者はバカの代名詞
大まかにまとめるとこういうことらしい
「そういえばこの学園って召喚獣？の試験校なんだよね？」
明「そうだよ」
「じゃあ私も出せるの？」
雄「あぁ、そのはずだ」
「出してみてもいい？」
雄「召喚獣を出すには教師が必要だからな・・・お、あそこにいる鉄人でいいか」
明「鉄じー・・・じゃなかった、西村先生ー！」
鉄「おい、吉井。いま鉄人って言わなかったか？」
明「え？やだなぁ、気のせいじゃないですか？」
雄「それより西村先生。召喚許可をくれ」
鉄「唐突だな・・・なんでだ？」
雄「桃園の試運転だ」
鉄「桃園・・・？あぁ、転入生か。そういうことなら俺も手をかそう。召喚を許可する」
雄「よし、んじゃ、試しに明久。召喚獣を出してみろ」
明「ＯＫ。《試獣召喚ッ》！」
《ポンッ！》
「わぁ！かわいいっ！」
出てきたのは学ランを着ているミニアキだった
「これが召喚獣？」
明「うん。僕は観察処分者だから僕の召喚獣はものに触ったり出来るよ。疲労が多いけど」
雄「あと、上に出るのが点数だな」
あ、ほんとだ。よく見るとアキの召喚獣の頭に５６って書いてあった
「・・・ってゆうかアキ・・・点数・・・」
明「い、いやぁ・・・この時は調子が悪くて・・・」
雄「ほー、じゃあお前はいつも調子悪いのか」
明「黙れ雄二」
「じゃあ私も出してみよっ！」
えっと、《試獣召喚》って言えばいいんだよね
「《試獣召喚ッ》！！」
《ポンッ！》
出てきたのはピンクのドレスに腰に短剣、手にバイオリンというなんともよくわからないものだった
「容姿はそっくりなんだね」
美「バイオリン弾くのかしら」
秀「腰に短剣もあるのう」
ム「・・・モチーフがわからない」
雄「まぁとりあえず、召喚獣のことは置いといて・・・桃園、観察処分者は召喚獣が受けたダメージの何割かを受けるから気をつけろよ。例えば・・・《試獣召喚》ッ！」
そう言うと雄二くんは召喚獣を出してみてアキを攻撃した。アキの召喚獣の左頬にパンチが入った
明「痛ぁぁぁ！！」
召喚獣と同様にアキ自身も怪我を負っていた
「な、なるほど・・・召喚獣が怪我したら自分も怪我を・・・」
私、とんでもないものを引き受けちゃった・・・
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作者名：夢雫 | 作成日時：2015年11月14日 23時
