翔くんが出会ったのはトリップ少女！？２

出会い ページ43

？「いってぇ〜・・・｣

「あ、あの、大丈夫・・・ですか？｣

？「え？・・・・・・・・え｣

「？｣

男の子の動きが少し止まって

？「ひ、姫様！？｣

「は、はい？｣

？「な、なぜ姫様がこんな場所にいるのですか！？｣

「え、あ・・・そのぉ・・・えぇっと・・・｣

？「・・・・もしや、脱走・・・ですか？｣

「な、なぜそれを！？｣

？「やっぱり・・・姫様の脱走説、この城では結構有名ですよ｣

「そ、そうなんですか・・・｣

そうだったのか・・・

「あなたは忍者の方・・・ですか？｣

？「はい。俺はこの城の警護をしている忍者です｣

「そうだったんですか！あの！警護の方でしたら外への出口を知っていますよね！？｣

？「そ、そりゃまぁ・・・｣

「では連れていってください！｣

？「嫌ですよ｣

「えぇ！？｣

一瞬で却下されてしまった

？「よく考えてください。姫様が１人で城下に行くなんて危険にも程があります。第一、その格好では『誘拐してください』と宣言しているようなものです｣

「う・・・｣

た、確かに一理ある・・・

「で、では、格好を変えて、なおかつ１人でなければいいのですよね！？｣

？「ま、まぁ、今よりはいいですけど・・・｣

「ならば衣装は手に入れます！｣

？「それでは１人と変わりませんよ？｣

「いいえ！目の前に１人います！｣

男の子はキョロキョロと辺りを見渡し

？「俺ですか！？｣

私がコクンと頷くと『えぇ〜・・・』と呟いた

「おねがいします！どうしても、今日行かなければいけないんです！｣

？「？なんで今日行かなければいけないんですか？｣

「・・・明日、私についてくれてる侍女の誕生日なんです。いつも、誰かに頼んで買ってきて貰っているんですが、やっぱり自分で選びたいんです！千は私の大切な友達なんです！｣

男の子は少し考えてから

？「・・・分かりましたよ。ただし、条件があります。１つ、その格好じゃなくなること。２つ、姫という事を隠すこと。３つ、俺を連れていくこと。４つ、俺のそばを必ず離れないこと。それが条件です｣

「分かりました！絶対守ります！｣

？「じゃあ、連れてってあげます｣

「！ありがとうございます！・・・えっと｣

？「あ、まだ名乗っていませんでしたね。俺は翔ノ助といいます｣

「私はさくらと申します｣

翔「それでは姫様、行きましょう｣

「はいっ！｣

出会い〜翔ノ助side〜→←運命の始まり

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す