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#04「入水」 ページ6

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太「という訳で国木田くん、私達は心中をして来るよ」









国「はぁ……また俺の予定が狂う…勝手に死んでこい此の自 殺マニア」









国木田さんは慣れたように云い返し、帰っていった









私と太宰さんの二人きり









気まずい空気が少しの間流れる









沈黙を破ったのは太宰さんだった。









太「Aちゃんは家出でもしたのかい?」









貴「っ………」









図星だった。









何故分かったのだろうか









私は大学生でちゃんと学校に通っていた









でも、でもね、もう疲れた









太「当たりかな?まぁ理由は後で聞くとして行こうか」









当たり前のように太宰さんは私の手を握ると歩き出した。









貴「何処に…行くんですか」









まぁ、何となく察したんだけど









太「うふふ、お勧めの入水スポットだよ」









お勧めの入水スポット………









初めて聞くよ









入水するのにお勧めも糞もあるのか









何分か歩いた先に川はあった。









ザ.普通









太「じゃあ此処から飛び込もう」









ニコニコした笑みで云う太宰さん









こんなに笑顔で入水する人って居るんだな









当の私は自分で心中のお誘いを受けたのに身体が震えていた。









初めての感情だった









太「Aちゃん、怖いんでしょ?」









私の様子に気づいたのか太宰さんは優しく笑いながら声をかけた









本当に………その通りだった









死ぬのってこんなに怖いものだと









馬鹿な私は今更ながらに気づいたのだった









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#05「恐怖」→←#03「出会い」



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牛乳内容(プロフ) - はーい!お師匠さま! (2017年8月24日 13時) (レス) id: a3a26c06ed (このIDを非表示/違反報告)
恋羽(プロフ) - 牛乳内容さん» ありがと〜!!すっごい嬉しい…!次回作楽しみにしててねw (2017年8月24日 13時) (レス) id: 7951348906 (このIDを非表示/違反報告)
牛乳内容(プロフ) - お疲れさまです 次回作楽しみにしてます。(゜∀゜)こちらこそありがとうございました( ´艸`) (2017年8月24日 13時) (レス) id: a3a26c06ed (このIDを非表示/違反報告)
恋羽(プロフ) - 秋桜さん» ありがと〜!これが私の限界だ( ˙-˙ ) (2017年8月23日 10時) (レス) id: 7951348906 (このIDを非表示/違反報告)
秋桜(プロフ) - 恋羽さん» 完結おめでとぉぉぉぉぉ(´∀`*)リクの後半楽しにしてるね♪存分にエロくして下さい(*^^*) (2017年8月22日 22時) (レス) id: 2e1af1fbd5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:恋羽 | 作者ホームページ:   
作成日時:2017年5月26日 21時

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