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#17「景色」 ページ21

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太「ゆっくりした事だしそろそろ出ようか」









彼此(かれこれ)1時間程、店内に居たらしい私達は店を出た









太「次は何処へ行こうか…あ、そうだ……

彼処のビルの屋上は展望台になっていてね、横浜中を見渡せるのだよ。

凄く綺麗だと評判だから行ってみるかい?」








太宰さんが指差した先にあるのは大きなビル





とても高くて高級そうな建物だ







貴「はい、是非」






太宰さんは了解、と云い優しく笑い返した









高層ビルのエレベーターに乗り屋上に付けば其れはもう、横浜全体を見渡しているのでは無いかと思うほど広い面積を見渡せた









貴「綺麗……ですね」





太「確かに綺麗だけどAちゃんの方が綺麗だよ」








貴「っ……また冗談ですか。変な事言わないで下さいよ……からかい過ぎです」








歳が少し違うだけでこんなにも大人びた事をホイホイと云えるのか。



其れ共此の人だから?








………善く判らない。









太「本当だけどなぁ…あ、そろそろ帰らないと流石にバレるね……帰ろうか」









貴「絶対バレてる気がします」








逆にバレてない方が可笑しい。



というか絶対敦くんが報告してると思うな


敦くん真面目だし……







太「そ、そう思う?……国木田くんにバレるのは不味いなぁ……」







今更慌てる太宰さん。

なら何故街見学なんてやったんだ。






貴「兎に角早く帰りましょう?」



太「ふふ、そうだね」









ビルから出ると探偵社に向けて歩き始める








太「Aちゃん…」






ふと隣から何時もと違う太宰さんの真剣な声が聞こえドキリと心臓が高鳴った






貴「……何ですか?」







太「……あの「こんな所に居たか!唐変木!!」」









太宰さんの言葉は誰かの声によって見事に遮られた





誰かは私の予想通り国木田さんだった。






太「うげ……国木田くん」



国「仕事をサボって何をしてたんだ?太宰」





ジリジリと国木田さんに追い詰められ苦笑いを零す太宰さんを横目に私は知らん顔をしていた









そう云えば……




太宰さんが云いかけたのは何だったのかな








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牛乳内容(プロフ) - はーい!お師匠さま! (2017年8月24日 13時) (レス) id: a3a26c06ed (このIDを非表示/違反報告)
恋羽(プロフ) - 牛乳内容さん» ありがと〜!!すっごい嬉しい…!次回作楽しみにしててねw (2017年8月24日 13時) (レス) id: 7951348906 (このIDを非表示/違反報告)
牛乳内容(プロフ) - お疲れさまです 次回作楽しみにしてます。(゜∀゜)こちらこそありがとうございました( ´艸`) (2017年8月24日 13時) (レス) id: a3a26c06ed (このIDを非表示/違反報告)
恋羽(プロフ) - 秋桜さん» ありがと〜!これが私の限界だ( ˙-˙ ) (2017年8月23日 10時) (レス) id: 7951348906 (このIDを非表示/違反報告)
秋桜(プロフ) - 恋羽さん» 完結おめでとぉぉぉぉぉ(´∀`*)リクの後半楽しにしてるね♪存分にエロくして下さい(*^^*) (2017年8月22日 22時) (レス) id: 2e1af1fbd5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:恋羽 | 作者ホームページ:   
作成日時:2017年5月26日 21時

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