第45話 ページ4
私Side
ちょっと恋バナしすぎたかもしれないが
話したいことは別にあるのだ
私｢ごめんエマ、話を戻そう」
エ｢あ、そういえば話あるんだよね？
どうしたの？」
私｢発振器を見つけるにしても
あんまり時間はかけれないでしょ？」
エ｢そうだね…」
私｢だからさ、シミュレーションしてみない？」
エ｢シミュレーション？」
私｢自分が鬼だとして、人間を食べるとして
どんな感じに食べるか
それが分かれば発信機の位置も
だいぶ絞れると思うの」
エ｢なるほどね！」
まぁでもあたしは鬼みたいに背でかくないし
指そんなに生えてないから
あくまで予想のシミュレーションだけど…
曖昧すぎじゃね？
私｢じゃあエマ！申し訳ないけど
ここに寝そべってくれる？」
エ｢分かった！！」
そういって私はベッドの横に立ち
エマが仰向けでベッドに横たわった
エ｢これであってる…？」
私｢流石に食事してるところは
見た事ないからわかんないけど…」
エ｢まぁいっか！！」
考えても答えの出ない問題は
考えるだけ無駄だよね！うん！
私｢まず、1番美味しいのは脳だから
一旦端から食べるとして…」
エ｢いくら鬼でも発振器は食べないよね？」
私｢だよね、不味そうだし」
エ｢となると、肉が少ないところかな？」
私｢それで、血管が少ないところだと思う
赤ちゃんの時に埋めたんだとしたら
大量出血するとまずいし
何人も子供がいるならわざわざ
手間かけて埋め込む余裕はないと思うし」
エ｢…！」
なんかすごい驚いた目でエマが
こっち見てるんだけど…なんだ？
私｢どしたのエマ」
エ｢シホって頭いいんだね！？」
私｢え？いやいやただの予想だよ！？」
エ｢それでもだよ！血管の場所なんて
私、微塵も考えなかったし…」
私｢あ、そゆこと？まぁあたし
医学書とか読んだことあるし！」
そう言うと目をキラキラさせながら
｢すごーい！！｣と手を叩いているエマ
多分エマのほうがあたしより頭はいいと思うけどね…
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：しほなんです | 作成日時：2024年3月19日 22時
