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『おばあちゃーん。これ、ここでいい？』
｢はいはい、そこでいいよ。ありがとね。｣
夏休みが始まるとあたしはおばあちゃんが働く海の家で手伝いをする。
毎年恒例のことだ。
下ろしていた長い髪を結いながら今年はイケメン来るかなー？なんて呑気に考える。
｢A、外の席にパラソル立ててきてくれんか？｣
｢ばあちゃん、こいつにそんな重いもん持たせんでも俺呼べばええやん！｣
そう言ってパラソルを軽く持ち上げたのは従兄弟の亮ちゃん。
毎年この海の家で働いて真っ黒にやけている。
『亮ちゃん、あたしだってそれくらい運べるよ？』
黄｢お前は黙って日焼け止めでも塗っとけ。｣
キツい言い方かも知れないけど、それが亮ちゃんの優しさだって分かってるから、何も言わずに日焼け止めを手にした。
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作者名：ruka | 作成日時：2018年9月6日 21時
