【小説】百花繚乱 妖ノ宴 【募集企画】

2日目　（2/1）　解けないのならば　【コム・フィン】 ページ20

『あ”…ぐぅ…！？』

いきなり、私は倒れた

『コム！？どうしたの？！』

痛い、苦しい

何かしたか？あいつはただの狐……

『の、呪い…返しか……っ！』

そんなふうに苦しみだしたのは夜中の1時

未だ朝の日も出ていない。

30分くらいして、やっと収まった

『はぁ…はぁ…』

『…この気は桜羅さんの気だ…コム！何かしたんでしょ！』

『知り合いかよ！全くさぁ…そうと知ってればこんなイタズラ…あ〜ぁ、こんなに広がったし』

スッと腕を見ると紋様が広がっていた。

私の呪いだ。しかもご丁寧に倍増されてやがる。

『はぁ…全く、こんなの私には効かないって言うのに…』

『そう言って、さっきまで30分くらい苦しんでたのは何処のだぁれ？』

『ゔ…』

ごもっともですよ。言い返せません

『たくねぇ…？もっと慎重にって言ってるでしょ！？私も怒るよ！？』

『わわ！！怒んないで怒んないで！私が悪かった！』

慌ててそう訴えると『もうっ！』とほっぺたを膨らませて“榊”を差し出した。

怒ると怖いんだよねぇ〜…フィンって

榊を受け取り、腕に巻きつける

『…汝 我の名に従え
　時間はノルンに託し 契約はヴァールに託す
　我は悪神龍 悪魔の女王である
　この呪いを解き放て
　汝は我の呪いを仮に受ける』

唱えて、時を待つ

…が、一向に解ける気配なし

代わりに榊が黒く黒ずみ、ボロボロと崩れ去った

『『……』』

いっときの沈黙

『…コム！本当に何したの！？解けないじゃん！』

『ただのイタズラ！本当！……(破滅系の呪いだけど……(ボソッ』

『……コ〜〜〜ム？？？』(ﾆｯｺﾘ

『あ…』(汗)

マズイ…聞こえていたらしい

プルプルろ肩を震わせたかと思ったら、

『謝ってこい！今すぐ！！！』

そう怒鳴った

もちろん……

『ヤダ！何でアイツに謝らないといけないの！！人間だっていったあいつが悪い！！』

謝るもんか！アイツが悪いんだ！

思いッキし睨んで(冷や汗ダラダラ)自分を正当化させる

『それに、荒行事すれば解けないこともないもん！』

『そういう問題じゃないでしょ！もう呪いかけちゃったんだから！』

『だからって謝らないから！』

『コム！』

『ヤ〜ダ！！』

そんな喧嘩が朝まで続いて、結局のところフィンと一緒に謝ることになった
(フィンの威圧に負けた)

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