バイトちゃん．〈S.S〉 (ページ5)

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それからパラパラとお客さんが入ってきて、

『あ！いらっしゃい！』

田舎ってのもあって、来るお客さんみんな知り合いだし

お客さんと仲良くなれる率も高いし

なんだかんだ田舎はいい所

「今日も頑張ってるね」

このお客さんは東京から派遣されて来たらしい

名前は松本潤さん。買い物に使うカード見て名前覚えたとか内緒ね。

だってかっこいいんだもん！仕方ないよね！

『だって出勤したらお兄さんに会えるじゃないですか。そりゃ頑張りますよ。』

「嘘付けこの間1週間東京行ってたらしいじゃん？」

『お兄さんが生活してた東京ってどんな所かな～っていう好奇心から行きたくなっちゃった』

「お姉さん上手いね～」

名前を知ってることは勿論内緒。

気持ち悪いとか思われたくないもんね。

支払いを済ませてお客さんがいないからということで、

しばらくレジ付近で話してたら

入店してめちゃくちゃ見られた男性がレジに並んだ。

「じゃあAちゃん、また来るね。」

『待っとるけん明日来てね！』

そう言うと松本さんは歯を見せて笑って帰ってった。

『いらっしゃいませ。』

袋の有無を聞いて、お惣菜を買ってたから箸はいるかと聞けば

どちらもいるとの事。

『最近こっちに来られたんですか？』

なんて聞けばクリックリの目を見開いてこっちを見た。

『あ、、、、店員に話しかけられるの嫌でした？』

商品をレジに通しながら袋詰めしてたら

「あ、いやそんなんじゃなくて。今日こっちに越してきて… 客との距離近いですね。なんか今まで無かったから、ビックリしちゃって」

後頭部を掻きながらそう答える彼は

松本さんと同じくらい

イケメンだった。

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