バイトちゃん．〈S.S〉 (ページ11)

今日:3 hit、昨日:0 hit、合計:1,292 hit

3 ページ11

「翔さんの家ってここの近くなんですか？」

『え、すぐそこだよ』

そう言って道路を跨いだ所にある昨日越してきた家を指した

「あ！引っ越してくる人って翔さんだったんですね。なるほど」

･･･？

「あ、来月ここの地区対抗の体育祭みたいなものがあるんですけど、その年代別リレー30代男性枠ここに来る新しい人～っておっちゃんが言ってたんですよね。」

なんだ、俺がここに来るの知ってた人多いんだ

「田舎は情報とか噂とか回るの都会より早いんで気をつけてくださいね」

そういって怪しむ顔するAちゃん

『気をつけます、ところでなんだけどAちゃんがタバコ始めたきっかけってなんなの？』

気になり聞けばタバコの火を消して

「今度私のバイト先に来てくれたらお話します。五十嵐っていうお店か、嵐っていうお店でお待ちしてますね？」

そう首を傾げるAちゃん。

『･･･行くか～(笑)』

数分話して帰るというAちゃんを送ろうと立ち上がる。

「すぐそこなんで大丈夫ですよ？」

『すぐそこまでに何があるか分かんないでしょ？女の子は大人しく送られときな』

じゃあって携帯のライト照らしてAちゃんに着いて話しながら歩く。

「あの、本当に送って貰う意味ないくらいに近いんですけど。ここなんですよね」

苦笑いしながら言うAちゃんの家は5分かからないうちに着いた。

『まじか！ご近所さんだね。じゃあ、おやすみ』

「ありがとうございました！またスーパーにも居酒屋にも来てくださいね！おやすみなさい。」

そう言って玄関にはいるのを見届けて来た道を戻る。

わけぇな～、元気有り余ってんな～なんて思ってたら

頭の中Aちゃんでいっぱいで

いい歳したおっさんが何考えてんだ。ってきもちわるくなった。