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継子 ページ9

胡蝶side



胡蝶「では、ここでじっとしていてくださいね」



『ん』



胡蝶「失礼します」





屋敷の廊下を歩きながら



彼女の刺青について考える



生まれた時からある。



そんな事があるだろうか。



まだ彼女は齢13






胡蝶「あ、カナヲ


  この突き当たりの病室まで行ってくれない?


  新しく柱になった子がいるの。


  自己紹介ぐらいしてきたら?」



カナヲ「…はい」




カナヲside



突き当たりの病室に入ると




真っ赤な髪をした



小さい女の子がいた






『…だれ?』



カナヲ「…柱?」



『くるいばしら。狂花A


 あなたは?』



カナヲ「…栗花落カナヲ」




『カナヲ。うん、覚えた』




カナヲ「柱なの…?」



『しのぶとおそろい』



カナヲ「…何歳?」



『13』



カナヲ「私より年下なんだ」



『カナヲ、しのぶの妹?』



カナヲ「師範。私の師範なの」



『しはん?』




カナヲ「…わか、らないの?」




『にほんごむずかしい』




カナヲ「…教えてあげようか?」



『わからない。おしえてもらっても』






掴みどころのない人だ






『カナヲ』



カナヲ「どうしたの?」



『わたしってこわい?』



カナヲ「え?」



『おばないこわがらせた


 さねみもこわがらせた


 わたしってこわいの?』



カナヲ「…わからないよ、そんなの」



『カナヲ、こわい?わたし』




カナヲ「っ?!」





彼女の光の無い目が




私を見る




怯えてしまう




人形のように首をギシギシ傾ける彼女に



とんでもない恐怖を覚えた





『……こわいんだ』




カナヲ「っ…」




『なんでだろう。みんなわたしをこわがる



 わたしがだめなのかな。』




カナヲ「ぁ……」





彼女は少し落ち込んだような顔をした







『どうしたの?』



カナヲ「…はっ、ご、ごめんね」





私は知らず知らずのうちに彼女の頭を撫でていた





『やさしい。カナヲ』



カナヲ「…優しくなんてないよ」






そんな悲しい顔しないで。




私が貴女を認めてあげるから。

抉る→←刺青



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あき - すごい!!!!!!読んでてとてもとても言葉で表せない程凄い気持ちになりました!!!!!! (5月26日 21時) (レス) @page23 id: 9c80678577 (このIDを非表示/違反報告)
啞羈籮 - 終わった? (2020年9月7日 22時) (レス) id: 9a6140deac (このIDを非表示/違反報告)
輝夜(プロフ) - この作品、とても面白いです!更新頑張ってください!応援しています!! (2020年5月23日 16時) (レス) id: 4d34a234b5 (このIDを非表示/違反報告)
スモークサーモン - ねえ今どんな気持ちねえどんな気持ちねえどんな気持ちぃー (2020年4月13日 21時) (レス) id: 99f545fffc (このIDを非表示/違反報告)
kyasuta - 作者羨ましい(いろんな意味で)これからも頑張ってください。 (2020年3月24日 15時) (レス) id: a847137800 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:リキュール | 作成日時:2020年2月26日 19時

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