無 口 柱 の 狂 人 さ ん【鬼滅の刃】

続き ページ16

『…ふふっ、ごめんね、おばない』



伊黒「……こっちに来い」




そう手を差し出すと


炭治郎の胸ぐらを掴んでいた手を離し


伊黒に抱きつく






伊黒「お前も隊立違反にはなりたくないだろ


　 大人しく俺の近くにいろ」


『うん、おばないのいうこときく！」



伊黒「分かったならいい」





「お館様の御成です」




その声が響き渡ると


柱は全員跪き


頭を垂れる




不死川がお館様に今回の柱合会議の


議題について問う


それは


「鬼の連れた隊士、竈門兄妹の容認について」


だった。


もちろん、柱達は半数以上が反対


狂柱はただ伊黒の近くでポケーっとしていた



お館様「…Aはどうかな？」



『わたしは、よく、わか、りません』



お館様「ぁ…無理に敬語を使わなくていいんだよ？」



『いえ、だ、だいじょうぶです』



お館様「ふふっ、可愛いね、相変わらず」




お館様「ぁ、すまないね、論点がズレてしまった」






それから、元柱である鱗滝左近次からの


手紙で



鬼基、竈門禰豆子が人を喰らった場合



鱗滝左近次と冨岡義勇が腹を切るという



旨が伝えられた



もちろんそれも快く受け付けない柱もいる

　

不死川は鬼の醜さを証明する、と言い



不死川は稀血である自分を利用し



腕を切り、禰豆子の入っている箱に垂らした



兄である炭治郎は禰豆子の為に体を動かすが



狂花に押さえられてしまう





炭治郎「ガァ！」



『ダメ、うごいちゃ。

　
　あの鬼、いい人ってしょーめいするために


　がまんする』





先程とは一転し、対応がまるで違う



狂花の態度に驚く炭治郎



結局、禰豆子は



血まみれの腕を差し出されても



ぷい、とそっぽを向き



禰豆子の安全は認められた



炭治郎は隠に連れられ



蝶屋敷に運ばれていく







炭治郎「あの！その赤髪の人に言いたいことが


　 あるんです！！！」




『ん？たんじろー？


　……がんばってね？』



隠「頼む！！もうお前黙ってくれ！！！


　 狂柱様に話しかけるな！！！」




炭治郎「く、狂柱？」








隠が産屋敷邸から離れると



狂柱について話し始めた



隠「狂柱様はな、鬼才だ


　 しかし、あの方には欠落している部分が多い


　 痛覚や慈悲の心。


　 過去に何かあったのか


　 精神的に幼い


　 でも、あの方は鬼を見つけると


　 狂うんだ

　
　 それは狂人と呼ばれてる」

炭治郎→←鬼を連れた隊士

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