無 口 柱 の 狂 人 さ ん【鬼滅の刃】

辛い匂い ページ18

炭治郎side



炭治郎「ぁ、ふふっ」



しのぶ「どうしました？突然笑って…」



炭治郎「いえ、しのぶさんがとても幸せそうなので」



しのぶ「…そうかもしれませんね。


　 彼女のおかげで少し楽しいかもしれません」



炭治郎「Aさんは愉快な人ですね」



しのぶ「愉快を通り越して、狂気を感じますけどね」



炭治郎「きょ、狂気？」



しのぶ「…先日、彼女は小腸を半分無くして


　 任務から帰ってきました

　
　 理由を聞くと、鬼に差し出した、と。


　 …彼女は痛覚が麻痺しているが故に

　
　 自分がどれだけ恐ろしいことをしているか

　
　 わかっていないんですよ」



炭治郎「……それが"狂人"と呼ばれる


　 理由、なんですかね」



しのぶ「さぁ…分かりません」






でも、あの人は悪い人ではないんだろう



誤解をされているだけなんた
　


ｶﾞﾗｯ




『たんじろー』



しのぶ「あら、カナヲと


　 遊んでいたんじゃないの？」


『たんじろーとはなしたい」



炭治郎「あ、階級は癸！竈門炭治郎です！」



『狂花A、よろしくね



　ちゅーごーかいぎの時にいたくさせてごめんね



　いたかったでしょ？』



炭治郎「いえ！俺は長男なので！！」



『ちょーなん？』



しのぶ「兄弟の中で1番上のお兄さんのことよ」



『お〜、ちょーなん！』



しのぶ「Aにはご兄弟は居ないの？」



『わかんない、だって、かぞくもいないんだもん』



しのぶ「ぁ…すみません」



『あやまらないの！』



炭治郎「あ、あの！」



『ん？』



炭治郎「Aさんは、二重人格、なんですか…？」




『…そうなのかな、わからないや



　でもね、きおくにはのこってるんだ。



　鬼をズタズタにしているきおく。



　でもね、そのときのかんじょうはおぼえてないの』



しのぶ「…二重人格、ですか」



『鬼をみると、うらの人格、がでてくるのかな、』




そう言うと、彼女の様子が変わった




･





･








『…なーんてね。そんなわけないでしょ？


　妹を差し出せ、殺してあげるから』








刀に手をかける彼女からは




とても悲しく、辛い匂いがした。









　
　

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