無 口 柱 の 狂 人 さ ん【鬼滅の刃】

狂人さん ページ2

鬼殺隊には"柱"という位がある




炎柱


水柱


蟲柱


恋柱


蛇柱


岩柱


音柱


風柱


霞柱




柱は9人から構成されているが



実は柱には10人目がいた。






"狂柱"





それは誰よりも狂った剣術を使い笑う者






そんな狂柱の名は




狂花A








･






･






『ふぁ〜…』




冨岡「…眠いのか」




『…(ｺｸｯ)』




冨岡「……膝を貸す。寝ろ」




『…(ｺｸｯ)』






そんな狂人の彼女は




柱に溺愛されていた。






─2か月前─




胡蝶side




緊急の柱合会議が行われた




お館様「よく来てくれたね、みんな」




胡蝶「お館様におかれましてもご壮健で何よりです」




お館様「ありがとう、しのぶ


　 今日はね新しい柱を紹介しようと思う」



不死川「？！…しかし、お館様。


　 柱は9人ではないのですか」



お館様「彼女の才能を甲の位で抑えておくのは



　 あまりにももったいないと思ったんだよ。



　 彼女は入隊して4週間で乙まで上り詰めた



　 そしてつい最近甲になったんだよ。


　
　 彼女の才能は並外れてる



　 それを柱となり充分活かしてもらいたくてね



　 …ただ、彼女には欠陥がある


　
　 彼女は痛覚が麻痺している。



　 それに鬼を見つけると、まるで狂人のように



　 笑みを浮かべて鬼を惨 殺する



　 そんな彼女だけれど



　 みんなには容認してもらいたい



　 …A、入っておいで」




そうお館様が発すると




襖の奥から



背は私よりも低く、全体的にひょろひょろしている




はっきり言うと、病弱そうな女の子だった





お館様「この子が"狂の呼吸"を使う狂柱



　 狂花Aだよ。



　 みんな、仲良くしてあげてね。



　 …自己紹介できるかな？」




お館様が優しく言うと



ずっと下を向いていた顔が上がる





柱「「っ！！」」




彼女の目は血で染ったように真っ赤で。




少し開いた口からは鋭い八重歯が除く





三白眼なのか目に光は無く




じっとこちらを見詰めている。



まるで人間離れしている容姿に




はっきり言うと、私は怯えていた






『…狂花…Aです……よろしく…お願いします』





少したどたどしい話し方で





話す彼女は先ほどお館様が仰った





"狂人"




には一切見えなくて。



　

　

何だか不思議な子だ。

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