坂道学園

純潔 ページ6

Aside



廊下を歩けば



ヒソヒソとボクの悪口が聞こえる




根も葉もない噂達



全部、宮田先生が流した悪評





頭が痛くて、保健室までの道中で



余計頭が痛くなった





『宮田先生……』




宮田「ん？Aが保健室来るって珍しいね


　

　 どうしたの？」




『頭が痛くて…』



宮田「なら、ベッドで寝ていったら？」





まるで他人事のように


ボクをベッドへ誘(いざな)う





『……宮田先生は楽しいですか？』




宮田「愛萌って呼んで？」




『…愛萌先生は…楽しいですか？



　ボクの悪評を流して…ボクを嫌われ者にして』



宮田「……だって、貴女は私のモノでしょ？



　 Aには私の所有物(モノ)って



　 自覚がないんだもの。


　
　 私はそれを自覚させないといけない

　

　 義務があるの」






眼鏡越しの愛萌先生は



いつもの優しい目じゃなくて



まるで獲物を見つけた獣のようだった




宮田「…なのに、Aは私の想いに応えてくれない



　 ……そんなの酷いよ」




そう言い、ボクをベッドに投げて



上に覆いかぶさってくる






宮田「怯えてるの…？あぁ…可愛い」




『ちがっ…』




宮田「大丈夫だよ…私が守ってあげるからね」




愛萌先生の言ってるとこはもう支離滅裂だ




自分で悪評を流しておきながら




ボクを守るなんて…





宮田「大丈夫大丈夫…」





そう言い、顔を近づけてくる




口に柔らかい感触がする









･









･








白石「…なに、してるの？」





宮田「あら…白石先生」





白石「宮田先生、なにを巫山戯た行為を


　 なさってるんですか？」





宮田「巫山戯たもなにも…私のモノを私の


　 したいようにしてはダメなのですか？」





目の前の争いに耳を傾ける余地もボクにはなかった






今のボクは




制服を無残に脱がされ




スカートも膝下まで下ろされていた




宮田先生の欲をボクはぶつけられた




別に悲しくはなかったが




なんだか







なにか、大事なものを失い






忘れてしまった気がする





next…

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