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22《紹介》 ページ22

「それで…その子は?」

お肉を注文して落ち着いたところで紅さんが私を見た。
原作でも綺麗な人だったけど、こうして目の前で見てると本当に綺麗な人だなぁ…。

「ほら。」
『あ、はい!初めまして、Aといいます!』

紅さんに見とれてた私にカカシさんがお肉を皿に乗せながら声をかけてくれて、私は自己紹介する。
そこにカカシさんが追加で紹介をしてくれる。

「他里の抗争で親を亡くした子でね、数ヶ月前にオレが任務の時に見つけて連れて帰ってきちゃったってわけ。身寄りもないからオレが面倒見てるってわけ。」
「ほう…珍しいな、お前が人の面倒をちゃんと見るなんて。」

アスマさんのその言葉はその通りだ。
原作でもカカシさんはそこまで人に干渉はしない人だ。
だからこそ申し訳ない。
そんな気持ちでいっぱいになっている私の思いと裏腹に、カカシさんは優しい目で肉を焼きながらこう続けた。

「オレもそう思ってたけどね…意外といいもんさ、こういうのもね。」
「変わったんだな、お前…。」
「アカデミーには通わせてないの?」

紅さんのその言葉に、私は子供らしさを全開に満面の笑みを浮かべる。

『今日、合格したんです!』
「そ。だからお祝いにね。」
「へぇ、じゃあ忍者は目指すわけね。」
『うん!カカシさんみたいな強い忍者になるの!』

お肉を口いっぱいに頬張ってそう言うと、紅さんやアスマさん、ガイさんも微笑みを返してくれた。

それからしばらく話をして、食事が進んだところでアスマさんが話を持ちかけた。

「そういえばカカシ、お前またそろそろアカデミーの卒業者を試験にかける頃だろう?」

23《空気》→←21《焼肉》



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作者名:珠羅《SHURA》 | 作者ホームページ:http://lyze.jp/yomosugara47/  
作成日時:2018年2月10日 15時

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