幼馴染みから先に。

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慧 「大ちゃん･･･やらないの？」


うるうるな上目遣いで俺を見上げてくる。
その目･･････やられるわ。


有 「･･･わかったよ、わかったよー！！！


やればいんだろやれば！！！！！」


いのちゃんの顔はパッって音がつきそうに笑顔になってクラスからは
「有岡いーぞ！！」「伊野尾さんパワーすご」とか色々聞こえてくるのはまぁ無視だ。



そこからは淡々と決まっていった。


薮ちゃんはサッカー、いのちゃんは極力動きたくないらしくて･･････


有 「動きたくないって...バレーは？」

慧 「やだ･･･」


あぁ困ったな。決まってないのいのちゃんと数人の女子だけだしな、、


有 「どーするの、」

なかなか口を開かないいのちゃんに若干いらいらしつつ抑える。


慧 「...っかぁ ...やるぅ。」

有 「へ？なに、？」

慧 「...サッカーやる」


････････････は？

有 「え、まじ？」


あの大の運動嫌いでましてや日に当たるのも嫌がるいのちゃんがまさかのサッカー？！！


慧 「だって...サッカーなら

大ちゃん私に教えてくれるでしょ？」


ｺﾃﾝ と首を傾げて俺の顔を覗き込んでくる。


えと、つまりそれは。

俺と練習がしたいとことでいいのでしょうか？



有 「そりゃサッカーならいけるけど、、」

慧 「でしょ！！
じゃ決定。大ちゃんは慧ちゃん専用だよ♡」




...専用

いいかも。うんいい。


てかいのちゃんさりげなく俺がいいって...


やばいにやける。
てか、にやけてるな。薮ちゃんの視線が痛い









球技大会まであと2週間。

こうして俺といのちゃんの練習が始まった。

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