幼馴染みから先に。

10 ページ11

大貴 side


どうも、日々いのちゃんの行動に悩ませられる
有岡大貴です。



はぁ････
俺はベランダに出て星空を見ながら溜息をつく。

『好きな子に好きって言えないヘタレだな』


いつだか薮ちゃんに言われたことを思いだす。

.......薮ちゃんだってひかに言えてないじゃん...



コツン─


そんなこと考えてたら俺の頬に何かがあたった


有 「･･･紙飛行機？」

あれ？なんか書いてる？
『隣見て？』

はっ？ ふと見てみると
そこにいたのは
水色の水玉のパーカーとすらっとした脚がのぞく短パンをはいたいのちゃん。


有 「いのちゃん？どーしたの」

慧 「えへへ 大ちゃん見えたから来ちゃった♡」


そのふわふわした笑顔は反則です。

しかもお風呂上がりなのだろう。髪がまだ濡れてる


有 「風邪ひくよ？
髪も濡れてるし、早く中入りな？」

慧 「えーやだぁ 大ちゃんと話す〜」

有 「いのちゃん絶対眠いでしょ」


うん。絶対これ眠いやつだね。
いつも以上にふわふわしてるし


慧 「あっ大ちゃんが乾かしてくれたら
慧ちゃん寝るぅ〜」

有 「･･･冗談だよね？」

慧 「ふぇ？ほんとだよ〜はやくぅ」






･････この子はいったい何を言い出すんだ。



俺、どうする!!?

11→←9

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す