頑張っている努力は報われる時もあれば報われない時もある。 ページ18
百地side
あの女が消えて私がこの場所のお姫様。
みんな私を大事にしてくれる。ニコニコしているだけで
｢百地ちゃん可愛いなぁ｣
｢Aさんを許すって心が広い…｣
ほら。みーんな私の虜。
小さい頃から何の努力をしなくても甘やかされてきた私。そりゃ当たり前。美人だもの。
だから女からの妬み嫉みを買った。でもその歪んだ顔が最っ高に醜くて面白いの！
だから年頃になった時は友人の男を取っかえ引っ変えしていたわ。
だけど吉田A…あの女は本当につまんない。気に食わない。
大抵の女は身近にいる男にベタベタ猫なで声を出せば顔を歪ませる。
それに吉田Aの近くにいる男はカッコイイ奴らが多くていい仕事だと思ったけれど…
一っっ切動じない！ていうか寧ろ気付いてない！全員あの女の元へ行ってしまう！なんで！？私の方が美人なのに！？
それにあの女も何言ってもツンとして反応がつまらない！
でもそう思ってたのもつい数時間前。だけど今は私がここの絶対的お姫様！
思わず顔がにやついてしまう。
まっすぐ廊下を歩いていると土方さんに会った。この人を絶対…落としたい。
｢土方さぁん。今、帰ってきたんですか？｣
土｢百地…局長室に来てくれないか？｣
自分の部屋ではなく、局長室へと呼び出された。
｢えぇー…私はぁ土方さんのお部屋に｣
土｢いいからこい。｣
｢っ…分かりました。｣
その一言がまるでその場の時間を止めるほど恐ろしい声音だった。
■□■
近｢悪いが…辞めてくれないか？百地ちゃん｣
局長と副長に対峙して正座し、しばらく待つと局長がそう重い口を開いた。
｢な…なんで！？｣
土｢これだよ。知らないとか言わせねェからな。｣
そう言うとドサドサっと切り裂かれた服に暴言などを書いてある手紙。
｢し…知らない！百地知らないっ！｣
近｢百地ちゃん…Aの服の指紋鑑定をしたら百地ちゃんのが出てきたんだよ。しかも今日ではなく2、3日前だと。
今日ならカッターで切り裂かれているしやらなく無いわけでも無いんだ。でもそれよりも前にしている。
それは？百地ちゃんが前々から追い詰めてしまったから…ではないのかい？｣
チラッと土方さんを見るとギロりと睨みつけていた。
あーこの2人は吉田Aが永遠に裏切ったとしても信じるアホなヤツらなのね…
じゃあ勝てないのかしら思ったらぽろぽろと本当を零した。
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叶優(プロフ) - すみません！手違いでイラストが反映されていませんでした。イラストが見れるようになったのでぜひ見てください。 (2019年6月18日 23時) (
レス) id: 03562ee42c (このIDを非表示/違反報告)
はかたのォしお！！ - 更新頑張ってぇぇぇぇ (2019年6月15日 14時) (レス) id: ec73fc1a8a (このIDを非表示/違反報告)
叶優(プロフ) - クミコさんさん» ありがとう。…いやでもなぜこんな事になってるんだ… (2019年6月3日 21時) (レス) id: 03562ee42c (このIDを非表示/違反報告)
クミコさん - 初コメ失礼しやーす！この作品、面白くて好きです！更新楽しみにしてます！ (2019年6月1日 17時) (レス) id: 6cd51c2a27 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：叶優 | 作成日時：2019年5月30日 18時
