悪女はまだまだ物足りない

拾壱 ページ18

夢主side


愛佳に呼ばれ、あの時の場所に２人で向き合って立つ


そう、愛佳が裏切った場所


『今度は何？』


愛「貴女、あんな証拠出してきて吃驚したじゃない。まあ、全部本当なんだけどね。でも、蜜摛ちゃんだけだったわね、信じてくれたの。まぁ、そうでしょうね。皆んな、私を信じてくれてるもの！」


『やっぱり…貴女は何がしたいの？』


愛「分からないの？良いわ、教えてあげる！私はね、愛される人間が大っ嫌いなの！愛されるのは私！愛されるのが私以外なんて嫌なの！だからどん底に落として私が愛されるのよ！」


『それが理由…？それはどうかしなくても隊律違反だよ！』


愛「隊律違反なんてどうでも良い。前も言ったじゃない、バレなければ良いんだって。だから、今回もばれなければ良いのよ」


『一体いつまで続けるつもり？』


愛「ずっとよ！貴女が愛されなくなるまで！私が愛されるまで！皆んなが貴女の敵になるまで！」


『私が何をしたっていうのよ』


愛「愛されてるじゃない！柱の皆んなに！なのに！何でこんなに可愛い私を愛してくれないの！？皆んな、そうよ！私より可愛い人なんていない！なのに何で！何で貴女だけ愛されるのよ！こんなの可笑しい！不公平なの！」


『貴女が可笑しいのよ。少し頭を冷やしなよ』


愛「そんなの必要ないわ。貴女はまた嫌われるのよ」


すると愛佳はまた私の刀を取り出した


そして愛佳の腕に刺す


『いつも思うんだけど…痛くないの？』


愛「私は決めてるのよ！愛されるなら何でもするってね！だからこんな事だってするの！キャーーーーーーーーーーーー！助けてーーーーー！」


『はぁ…また？』


愛「そうよ、貴女がどん底に落ちるまで！私が満足するまで！」


無「ふ〜ん。愛されないよ、君は」


『無一郎君！』


蜜「愛佳ちゃん！最初から全て見てたわ！やっぱり自作自演だったのね！」


『見てたの！？』


炭「はい。怪しかったので…」


愛「あらぁ？バレちゃったのぉ？」
訳：あら？バレちゃったの？


『もうその声やめたら？気持ち悪い』


愛「ふんっ！良いわ、あんたたちの前ではこの声でも良いわよ」


小「愛花！どうかしたのか！？…！夜雲…貴様…また傷つけたのか」


『伊黒さんもほんと馬鹿よね。蜜摛に振られたのにまだそっちの味方なの？ああ、蜜摛に振られたから、味方して後悔させてやろうって？ほんと馬鹿だよね』


小「貴様…！何を言っている！これは、決定的な証拠だろう！お館様に処分を願おう」

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