私の夫、僕の嫁【時透 無一郎】

漆 ページ10

Aside




今日は非番なので自分の屋敷でゴロゴロしていた時だった




無「A〜！いる〜？」

玄関から無一郎の声が聞こえてきた




『居るよ〜！今開けるね』




ｶﾞﾗﾗ




無一郎の長い髪は汗で顔に張り付いたりしている

走ってきたのかな？




『走ったの？大丈夫？私に用事？』




聞きたいことが山ほどありすぎて




質問攻めにしてしまった



無「うーん、用事というか…会いたかったから(嘘ではないもん)」


無一郎が私に会いたかった！？

私も会いたかった！




『そっか、入る？』




また私の癖がぁぁぁぁ





恥ずかしかったら嬉しくても素っ気ない態度を取る悪い癖！





無「うん、じゃあ入ろっかな？」


いよっしゃぁぁぁぁぁ！！！




おっと、この辺にしておかないと…

キャラ崩壊が…




『良いよ〜、さ、入って』




無「お邪魔します」




無一郎を私の屋敷の中に入れて




今は………？？？




この状況が分からない




『えーっと…無一郎？』


そう、何故か無一郎は私の上に馬乗りになっている

私達、ただ話してただけだよね…？




無「ん？」




『ん？じゃ無いから。退いて』




無「抱いて？うん、そのつもりだよ」




こういう時、無一郎は耳がおかしいフリするんだから！




『違う。そんなこと言ってない。退け』


冷たくしすぎたかな？

でも、馬乗りにされてる以上そんな事は関係ない




無「ツンデレ？そんなAも可愛いね」




なっ///




何でそんな恥ずかしい事、ペラペラ言えるよね…




私の恥ずかしさも限界を迎えるよ？そろそろ…ね




『嬉しいけど、退いて』




無「嬉しいの？やっぱり抱く」




何故そうなる！？




『まず今昼だよ？』




無「電気を消せば良いでしょ？」




『良くない。誰か来たらどうすんの』




無「多分大丈夫」




『何処にそんな根拠があんのよ…』




無「何だっけ…？」




『それにまずまだ結婚してないじゃん』




無「じゃあ結婚しようか」




『病院行く？行こっか、精神科。』




無一郎…




ついに頭壊れた…？？




無「大丈夫だよ。結婚してなくても良いよね、ほら、子供できて結婚する人いるし」




『何故抱く前提になってるの？』




無「え？だって抱くから」




え？じゃねぇよ！！！




『普通に言わないで！まず何で抱く気持ちになるの！？』




無一郎の頭が分からない…！




無「え？それは抱きたいから」




『変態』

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