私の夫、僕の嫁【時透 無一郎】

拾肆 ページ19

『来ないで！』


「すみません、それは無理ですね。だって今から…」


そう言うと走ってきて、私の肩を掴まれた


…っ！


動けない！


殴ったりしたら隊律違反になってしまうので、反抗もできない


すると耳元で呟かれた


「無理ですね。だって今から…貴方は死ぬんですよ…。落ちて死んでしまう。だから…落ちてください」


うん、理屈になってないけど！？


『あっ、ちょっ！やめて！隊律違反！』


「大丈夫ですよ？」


『な、何が！？』


「ばれなければ良いんですから…ねっ！」


ドンっ！


私は肩を後ろに押され、バランスを崩してしまう


『…ぁっ！嫌っ！…きゃぁぁ！』


とっさに叫ぶも、目の前の女の子は助けてくれない


離れていく


やばいっ！落ちる…！


私は目を閉じてしまう


？「…とっ。…危機感なさすぎでしょ。気をつけて？」


私は目を開けると、私を抱き抱えている無一郎が居た


『む、無一郎…！？』


「ぁ…時透さん！私…落とすつもりは…まず…私は何も…」


なっ…！


『…っ！』


言い返したいけど、言い返せない


無一郎にまで迷惑が掛かるのでは…？


次は…２人で落とされるのでは…？


無「あのさ、君誰？まず、君のこと知らないし見たこともない。赤の他人だよ。分かる？そんな奴らが僕を気安く時透君何て呼ばないでくれない？それに、何で僕の大切な人を殺そうとしてるの？僕、全て見てたから。隊律違反だよ？分かる？それに、君が僕に好意を持とうと君には僕を落とすことなんて無理だよ。それにまず、Aから離れることなんて無いから。たまたま通ったらこれだよ。本当に…どうしてくれるわけ…？」


無一郎…


言葉が長いよ…←


長文は読まない人出てきちゃう…←


それに、怒っている


睨んで睨んで睨みまくってる←


「ひっ…！そう…！じゃ、２人で落っこちたら？」


『は…！？』


無「無理だよ。後ろ見なよ。」


『え…？』


私は丁度女の子の体で後ろが見えない


…誰かいるの…？


気配が沢山＝大人数


「は！？何言ってんの！？後ろが何……！？」


後ろを見るとその隊士は固まって肩を震わせている


私もちらって見えたけど、いるのは紛れもない柱の皆


「もう、良い！知らないし！」


そう言って、逃げていった


『ちょっ…！』


無「大丈夫！？落ちかけてたから吃驚したんだよ！？本当に…怖かったんだからね…。先に死んだら…許さないから」


『うん、うん。ごめんね、ありがとう』


あらちょっと抱きしめられすぎて苦しいかな…？←

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