私の夫、僕の嫁【時透 無一郎】

拾参 ページ18

私はあれから自分の屋敷に帰り、次の日になった


今日は任務だ


誰との任務かって？


勿論…


一般隊士だよ


「カァ！柱ガ遅レテドウスル！先ニ着ケルヨウニ向カエ、急イデ！」


確かに…柱が一般隊士より遅かったら意味がないよね


『そうだね。向かうよ』


私は刀を腰のベルトに挿し、羽織を羽織って屋敷を出た


今日の任務は南の林


林の奥らへんに鬼が毎晩出て、大人を食べているらしい


何でだらう…


子供の方が好む筈なのに


疑問に思いながらも集合場所についた


『………居ない？』


「先ニ着イタナ！待ッテイルノガ当リ前！」


『はーい』


それから木にもたれて待っていた


草の音がして刀を構える


一応夕方だ


鬼が出てもおかしくない時間帯


「ふぅ…あっ！すみません！夢柱様！遅れました！」


…人間か


私は刀を鞘に戻しながら話す


『君？合同任務の人』


「あ、はい！そうです！よろしくお願いします！」


『うん。私は気にしないけど、一応もう夕方だし、鬼が出てもおかしくない時間帯なんだ。これからはもう少し早めに来てた方が相手のためでもあるよ。…特に他の柱』


「あ、はい！すみません！気をつけます！」


？「…うざっ。でも、今日でこれは終わり。」


相手は女の子だった


『階級は？』


「え…あ、壬です！」


壬…？


『そっか。普通、壬ら辺とは合同任務なんて無いんだけどね。珍しいね』


「あ、はい！そうです！ね！」


何だか可愛い子だなぁ


『もうそろそろ鬼が動き始めちゃう。急ごう？』


「はい！」


私達は走り始め、鬼を斬った


何体か居たけど、全部頸を斬った


帰り際に話しかけられた


「あ、あの。相談があって…少しで良いので、ここで聞いてくれませんか？」


『ここで…？』


「はい。良いですか？」


ここは、崖がとても近い


下は木で見えないけど…落ちないよう気を付ければ問題ない


『うん。良いよ。相談って、何かな？』


「実は私…霞柱様の時透さんが気になってるんですよ」


『え…無一郎を…？』


「はい。勿論、貴方達が付き合っていることもご存知です」


『じゃあ何で…？』


「だから、貴方が邪魔なんですよ。消えてくれません？」


『は…？何を言ってるの！？』


じりじりと合間を積めるように歩いてくる


私も少しずつ後退り


後ろは崖だ


少しずつではないと落ちてしまう


この人…何がしたいの…？

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