私の夫、僕の嫁【時透 無一郎】

玖 ページ12

次の日


「カァ！カァ！緊急柱合会議！今スグ向カエ！」


『緊急柱合会議？』


何をするんだろう


まぁ、急いで向かおう


話はそれからだ


☆＊☆＊☆＊☆＊☆＊☆＊☆＊☆＊


『はぁ、はぁ。着いた…』


無「遅かったね」


『これでも頑張ったよ』


し「まぁまぁ。もうそろそろ始まるみたいですよ」


私はしのぶちゃんからいつもお館様が立つ場所に目を向けた


『…え？』


そこには、花束があった


『花束…？』


蜜「そうよ！今日の柱合会議で使うみたいなの！１０８本あるみたいよ！」


『そうなんだね、何するんだろう…』


その花束は薔薇だけ


しかも、百八本


薔薇の色はきっと赤色の薔薇５４本


白色の薔薇も５４本あるんだと思う


謎ばかりだなぁ


「「お館様の御成です」」


その言葉を聞き、柱は一斉に跪く


館「今日は集まってくれてありがとう。急な柱合会議でごめんね。今日も空は青いのかな？」


青いですよ！


快晴ではないけど


杏「お館様におかれましても！ご壮健で何よりです！益々の御託を説に！お祈り申し上げます！よもや！」


声がいつもと同じように大きい


鼓膜が破れそう←


館「ありがとう、杏寿郎。今日はね、無一郎から話があるみたいなんだ」


え…？


無一郎からの話…？


鬼殺隊を辞める…とか！？


館「無一郎、話してくれるかな？」


無「御意」


そう言うと隣にいた無一郎は立ち上がり


花束のところに歩いて行った


此処で花束を使うの…？


花束を持ち上げると無一郎はこちらを向き


優しく微笑んだ


ｷｭﾝｯ


その笑顔はずるいよ…


無「今日は…Aに話があるんだ」


蜜「(始まったわ！キュンキュンしちゃう！)」


小「(俺が協力したんだ。成功させないと許さない)」


天「(派手に始まったな)」


『私に…？』


無「うん…えっと…この花束…」


…？


無「Aへの思いがあるんだ」


『私への思い？』


無「うん。薔薇の本数には意味があるんだって」


『…意味？ごめん、知らないな』


薔薇なんてあまり見ないから知らない


無「薔薇の本数には意味があって、一本は一目惚れ、貴方だけ。三本は告白、愛しています。五本は…えっと…」


し「五本は、貴方に出会えて心から嬉しいですよ」


嘘…


嬉しい…


蜜「七本は密かな愛。片思いのあの人に」


小「十本は貴方は全て完璧だと言う意味がある」

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