肆拾肆 ページ21
無「ほら、任務行くよ」
『……嫌だ』
無「だから、行かないといけないんだってば」
『行きたくない』
私と無一郎がこういう風に争ってどれくらい経つだろうか。
私達は任務がこれからある。
そう、私達だ。
別に任務はいくらでもあってもかなわない。
ただし、今回の任務は十二鬼月位の強さを持つ鬼が数十体いるそう。
だから、柱が四人も出ることとなった
その四人が最悪なのだ。
まず、私と無一郎。
そして、……
はぁ、もうやだ。
残りの二人は宇隨さんと、不死川さんだ。
両方ともA、そして有璃のことを嫌っている
『行きたくないのに、……嗚呼、でも、……ん〜、…………はぁ、』
出来れば行きたくない。
だが、行かなかったらもしかすると一人でも命を落とすかもしれない
私が行かないだけで誰かが死ぬとなると、……
あーー!
でも行くのも、……はぁ、
と繰り返し考えて約数分。
私は決着をつけた
『よし!
体調不良って伝えといて!!』
と言いながらもせっせと隊服に着替える
刀を腰に挿して、……羽織を羽織る
私の羽織は師範が死ぬ前にプレゼントしてくれたものだ。
この羽織は汚れても、切れたとしても、必ずしもこの羽織を使う。
汚れたら洗えばいい。
切れたなら縫うだけ。
無「ふふ、行く気満々じゃん」
『行かないと誰かが死ぬんだよ?』
無「体調不良は?」
『……装っておこうかな』
無「はいはい、行くよ」
『扱い酷い!!』
無「Aは、有璃として過ごしてるけど、それでいいの?」
屋敷を出る前にふと呟いていた。
私には聞こえた、だって屋敷だから。
シーンとしている中で言われたらそれは聞こえるでしょ(((殴
『……嫌だよ、本当は、凄く。
Aとして生きていたかった。
でもさ?
みんな信じてくれないならいっそのこと有璃として生きて、それからみんなにネタばらし。
そっちの方が面白いと思うんだよね。
だから、私はAと有璃の中間の人のように接してるんだ』
有璃だと別人。
Aだと本人。
両方私にとっては嫌なんだから。
そう言うと無一郎は私の方をゆっくりと振り返った
無「……」
悲しそうな、不安なような、そんな瞳。
嗚呼、無一郎は私のためにいつも感情を変えてくれる。
私はいつ恩返しができるの?
イラスト書いたんです。見てくだせぇぇえぇえ!(((殴→←罪・悪・感
109人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
むい君最推し - 絶対オチはむい君がいいです !!あと , この作品めちゃめちゃ私の好みですw応援してますね 。頑張ってください!!Fight!! (2021年3月27日 22時) (レス) id: 8cc7755bea (このIDを非表示/違反報告)
飴(プロフ) - りこさん» 大好きなんてそんな……ッ!嬉しいです!! (2020年11月12日 20時) (レス) id: 2eacc9981a (このIDを非表示/違反報告)
りこ - このおはなし大好きです!更新頑張ってください!応援してます! (2020年11月12日 18時) (レス) id: 0909783799 (このIDを非表示/違反報告)
飴(プロフ) - 蛍光灯さん» いえ、忘れてませんよ!そういう感じになってる理由は、あと少し先の話で分かります……(*´罒`☆) (2020年11月7日 8時) (レス) id: 2eacc9981a (このIDを非表示/違反報告)
蛍光灯 - 夢主ちゃん死んだ設定忘れてる??あ、勘違いだったらごめんなさい!それと、この作品とても面白いです!更新楽しみです (2020年11月6日 20時) (レス) id: b80e60bd28 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:飴 x他1人 | 作成日時:2020年7月15日 19時