悪女はまだまだ物足りない【鬼滅の刃】２

肆拾弐 ページ18

実「は、誘われた…だとォ？」




天「地味な勘違いだろ、煉獄にだけだ」




『煉獄さんがこんなに重傷を負ってしまったこと、すみません。




私が戦っている間、ものすごく大きな音がしたんです。




今まで一度も聞いたことがない音。




すぐに駆けつけるともう片目を失っていて、片腕を切断されていました




私がもう少し早ければ…




すみません、煉獄さんが重傷を負ったこと、私が謝ります




煉獄さんのその傷らは私の不注意でした…』




杏「…やめてくれ」




……は、？←素




杏「この傷も、この左目もこの左腕も…




悪いのはA少女ではない、俺なんだ。




俺が鬼に鬼にならないかと問われたとき、君は言ってくれたな？




絶対にならない、と…。




最初は何故君までそう言われたのかがわからなかった。




でも、違うんだ、みんなが勘違いをしているだけなんだ。




A少女はちゃんと夜の呼吸を使えている。




それに加え、とても強かった。




あの強い鬼さえとも、隙を作っていなかった




きちんとやりあっていた




彼女は強い。




精神的にも何もかも、彼女は強いんだ。




…すまなかった、A少女。




今まではっきりいうと、君を敵対してしまっていた



今、穴があるならば穴に入りたい！




今ならば愛佳を敵対する。




俺は…彼女を信じる




だから、俺のこの傷がA少女の不注意だなんて言わないでくれ。



A少女。




自分を恨むな。




決して恨むな。




目の前に大きな壁を感じたとき、目の当たりにしたとき、後ろを振り向くな。




必ず前だけを見続けるんだ。




自分を悔やんでも良い。




ただし、必ず恨むんじゃない。




もがいても良い。




悔やんでも良い。




努力もするんだ。




悔やんで悔やんで、そして自分の努力に泣いて。




そしてやっとその壁を越えることができる。




だから、努力を諦めるな。




…そして、仲間を信じるんだ。




少しは仲間を頼ると良い。




胡蝶、そして俺、甘露寺、時透、お館様。




いろんな人に頼ることができるんだ。




自分だけで抱えすぎても意味なんて何もないんだぞ？」




『れ、煉獄さん…』




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