参拾陸 番外編 【喧嘩 2】 ページ48
夢主side (喧嘩中)
私は無一郎と喧嘩をしてしまった
怒っている理由はわからない
私、何かしたのだろうか
私と無一郎は今までこれほどの喧嘩をしたことがなかった
よっぽどのことがなかったからだろう
いつも私の隣には無一郎がいて
私の隣に無一郎がいないのは何だか寂しい
私は無一郎に何かしてしまった
そう考えるしか出来なかった
私は何をしたんだろう
無一郎が嫌がることをしたのだろうか
それとも最近私が無一郎にふろふき大根を作ってなかったから?
無一郎が喜んでくれるように私はプレゼントを用意していた
あと少しで無一郎の誕生日だ
そう思って、無一郎にお揃いのハンカチを買った
無一郎の方には黒猫、私のハンカチには白猫が書いてある
無一郎と私のハンカチを広げて猫のところを繋げたら猫が手を合わせているようになる
まるで私たちのようですぐに買った
このプレゼントと一緒にふろふき大根をあげる予定だった
私はあまりふろふき大根を作らないから、誕生日まで、ひそかに練習していた
そのため、無一郎がふろふき大根を作って欲しいと願っても私は誕生日のための練習もある、それに今のふろふき大根は不味い
だからずっと断り続けた
その結果、これ?
ふろふき大根が原因なの?
それに、喧嘩をした後の変化はもう一つある
無一郎が私の目の前に現れなくなったことだ
いつもは毎日のように私の屋敷に来て、べったりとくっついてきて、見廻りの時間になると一緒に屋敷を出て、それぞれ見廻りの場所に向かった
これが日常だった
いつもはよく邪魔だなーって思ったりもしてた
でも、こうして喧嘩をして
いつも来ていたのに急に来なくなって
また屋敷には私の一人しかいなくなって
いつもの賑やかさも、無くなる
『何で…いつも来てたのに……来ないの…?』
寂しかった
いつも一緒にいてくれた人
いつもこんな私を受け入れてくれた人
私を好きになってくれた人
私にはわからない何かを隠している人
私の過去を、支えてくれる人
未来を変えてくれた人
そして…
私の世界に、色がなかった私の世界に色を足してくれた人
それは全て無一郎だった
私はただ黙り込んで待っているだけ…?
違う
今度は私の番だ
今まで私を支えてくれた無一郎に次は私から行かなきゃいけない
私は気づくとプレゼントと作ったふろふき大根を持って自分の屋敷を飛び出していた
参拾漆 番外編 【喧嘩 3】→←参拾伍 番外編 【喧嘩 1】
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飴(プロフ) - みかんといちごさん» 私、描くの下手ですよ?返信遅くなりすみません( ゚д゚)…みかんといちごさんの方がかかると思いますよー (2020年8月2日 16時) (レス) id: 2eacc9981a (このIDを非表示/違反報告)
みかんといちご - 良いですよね〜恋愛?小説書ける人〜…私かけません☆ (2020年8月1日 22時) (レス) id: 29575f3240 (このIDを非表示/違反報告)
飴(プロフ) - こむぎ。さん» いえ!本当の事ですので!こんなふうにお話しできるのも夢なんじゃないかと…! (2020年5月31日 21時) (レス) id: 2eacc9981a (このIDを非表示/違反報告)
こむぎ。 - 飴さん» 神作者…?人生の思い出…?……えええええええ!!!!???? そんな事を言って頂けて凄く嬉しいです…!!有難うございます!! (2020年5月31日 20時) (レス) id: 154c171765 (このIDを非表示/違反報告)
飴(プロフ) - こむぎ。さん» こ、ここ、こむぎ。さん!?!?!?わ、私の作品読んでくれたんですか!?やばいほど嬉しいです!神作者さんに読んでいただけるなんて、とても嬉しいです!人生の思い出です! (2020年5月31日 20時) (レス) id: 2eacc9981a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:飴 | 作成日時:2020年3月23日 11時