衝撃の事実 ページ8
全員「！？」
か･･･！？
海賊！？え、でも･･･。
もう、この世界にはいないと想うけど･･･。
この世界には、海賊がいると？
友紀「･･･え、海賊居るんですか？」
スノー「ええ、存在している。貴女の世界には、もういないけどね」
？1「海賊が居ないなんてねぇ〜、理想の世界だねぇ、サカズキ？」
サカズキ「そうじゃのう、ボルサリーノ」
･･･私は此処で生きて行けるのかな？
海賊なんて、全然知らないし。
センゴク「そうか、海賊は居ないのか･･･。では、君の世界は、とても平和なのか？」
スノー「ええ、強盗とか、環境問題はあるけど･･･貴方達にとってみれば、平和よ」
センゴク「そうなのか。部屋についてだが、クザンの隣の部屋が空いているから、そこでもいいか？」
友紀「はい、構いません」
スノー「良かったわね、友紀」
友紀「うん！」
こうして、私達は異世界で暮らす事になりました。
† † †
友紀「此処が、私達の部屋？」
スノー「ええ。広いわね」
私達がこれから暮らす部屋は、角部屋らしい。
可愛らしい水色の壁紙と、小さなクローゼット、ベッド、それから机とイス。あまり家具がないけど、我慢しよう。
･･････でも、これだけは、我慢し切れなかった。
友紀「ウッ･･･ヒグッ･･････」
涙が、止まらない。
スノー「ずっと我慢してたんでしょう？さぁ、すっきりするまで泣いちゃいなさい。心が綺麗になるまで･･･」
ごめんね、スノー。そうだよ、ずっと、我慢してた。違う世界が怖くて、違う世界の人が怖くて、受け入れてくれるか、怖くて･･･。
あの人達は、この私を、受け入れてくれた。
それに、部屋まで用意してくれた。
(泣き虫なのは、『彼』と変わらないわね)
† † †
ひとしきり泣いた後、スノーは、これからについて相談してきた。私も、相談したかった。
スノー「相談の前に、その手帳を渡して置くわ」
それは、小さな空色の手帳だった。中は、何も書いてない。
スノー「その手帳は、『彼』の過去を教えてくれる。更新される時は、鈴の音がするから、肌身離さず持って行って」
友紀「うん、分かった。ねぇ、『彼』って、一体誰？」
スノー「ヒントはね、貴女と家族関係にあったわ」
友紀「あった？」
だったら、お父さんじゃないよね。親戚のおじさんでもないし･･･。
『彼』って、どんな人だろう。
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作者名：朱雀 | 作成日時：2016年11月4日 7時
