青い人 ページ5
私が見た光景は。
何処までも続くように広がる海と、空。
気持ちよさげに飛ぶカモメ。
そして、何より衝撃だったのは。
友紀「･･･かい、ぐん？」
コンクリートか石か分からない建物の真ん中に、
「海軍」
と、書いてあった事。
友紀「ねぇ、スノ･･･」
どういう事なのか思考回路が混乱して、よく分からなくなって、スノーに聞こうとした途端。
突然目眩がして、
倒れた。
† † †
？「あー、マジだりいなーサボろうかなー。
･･･もうサボってるけど」
よっ。俺はクザン。一応「海軍最高戦力」の一人。
大将青キジとか言われてっけど、まぁそんな事はどうでも良いんだ。
どっかいいサボり場所無いかなー？
カフェテラスはダメだな。海兵とか、海軍将校が良く来るし。かと言って路地裏はちょっと汚ぇし、ネズミいるし、嫌だ。
ま、絶対怒られるよな。
書類なんざ面倒いし、やりたくねぇ。
という訳で、サボった。
クザン「だったら、センゴクさんの土産にどっか適当な海賊でも･･･お？」
少女が倒れてる。
近付いてみるか。
クザン「ほぉー。中々良いルックスじゃないの」
チェック柄のベストに、半袖のワイシャツ、ベージュ色のスカート、髪型は･･･ショートか。
中々可愛らしい。
隣にいる黒猫は、紫色のフードを着けてるな。
？「何やってんだい、クザン」
クザン「って、ちょ！おつるさん･･･。脅かさないで下さいよ」
どうやらおつるさん、俺がまたサボってるかもと思い、つけていたらしい。あの視線と気配はおつるさんだったか。
おつる「で、この子は？」
クザン「さぁ？俺、ついさっき見つけたんで」
少女は起きる気配はない。･･･それにしても、どうして船が無いんだ？カバンも持ってないらしいし、見たところ普通の少女だ。
おつる「この子と猫は、医務室に連れて行くよ」
クザン「はーい」
少女と黒猫が土産かぁ。
「攫ったのか？」とか言われねぇよな？
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作者名：朱雀 | 作成日時：2016年11月4日 7時
