異世界、私は誰かを思い出す。第１章～海軍本部編～ (ページ39)

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決断の刻ページ39

･･･違う。

『やめて』

･･･なんなの、これ？

『ごめんなさい、ごめんなさい！』

私が、何を、したの？

『だから、お願い･･･！』

こんなユメ･･･。

『こ、ろ、さ、な、い、で』

もう、やめて！！

友紀「っは！･･･はぁ、はぁ･･･」

変なユメだ。
むせ返るような、淀んだ空気。
こびりついた、赤黒い『何か』。
倒れている子供たち。
そして･･･。

悲鳴と叫び。

あまりにもリアルで、それでいて目を逸らしたくなるようなユメだ。

それで、私と何の関係があるの？
まさか、真奈ちゃんと関係があるの？
だって、確かに真奈ちゃんは不思議な雰囲気だったけど、でも違う。

･･･私が何をしたのだろう。

過去ももう見えない。

お母さんに何があったのかも、もう･･･。

友紀「･･･はぁ･･････」

だめだ、だめだ。何も見えない。
やっぱり『真実の島』にいけば、何か分かるかな。

(でも、それは)

あの人達との永遠の別れを意味する。
･･･本当は別れたくない。
もっと一緒にいたい。

(無理なんだ)

だって、世界が違うから。
常識も違うから。
全部、違うから。
それに、分かってた事だった。
いつか別れの時が来るって。
このままじゃ、変わらない。

･･･そうだ。

海軍本部を出ていこう。