七武海の会議 ページ37
今日は七武海？という人達の会議があるらしく、センゴクさんと大将の皆さんはいないね。ちょっと寂しいけど、私は完全に部外者なので、仕方ない。というか異界人だから、危ないと言われた。なんでだろう？
友紀「ねぇ、ソラ」
ソラ「はい、何でしょうか？」
友紀「七武海って、何？」
ソラ「七武海というのは、うーん、ややこしいのですが･･･。簡単に言うならば『政府公認の7人の海賊』ですね」
友紀「か、海賊！？なんで、公認？！」
スノー「まぁ、他の海賊の抑止力･･･即ち、海賊を武力又は交渉で止める事ができる、からね。ちなみに、メンバーは皆世界レベルの海賊達が揃ってるみたいよ」
ソラ「めちゃくちゃに強いという情報があり、我ら天界の天使達、精霊達が恐れている存在でもあります」
ええ･･･。でも、有り得るかも･･･。確かドラマでも見た事があるもの。警察が、悪い事した人を少なくするために、レベルが高い人だけを集めた精鋭チームを作ったって。その時は失敗して、解散したのが最終回だったかな。
でも、本当にあるなんて。･･･凄い判断力。
友紀「どんな人達なんだろう？怖いのかな･･･」
スノー「さぁね？私、キョーミないの」
ソラ「まぁまぁ。しかし、個性的な海賊共ばかりですからね。私にも存じ上げません」
一体、何を話しているのだろう？
† † †
センゴク「･･･という訳だ、分かったな？」
ハンコック「まぁの。ところで･･･」
センゴク「なんだ」
ハンコック「つい先程、見知らぬ子供を見かけたのじゃが。誰の子供じゃ？」
センゴクはギクリとする。友紀の『事情』を知られてはならない。過去にそれを知られた事でヒューマンオークションに売られ、貴族の家で働かせられ、使えないと言って捨てられた異界人を知っている。
センゴク「クザンの、親戚の子供だ」
ハンコック「ほぅ、そうか･･･」
少しドキドキしているが･･･これ以上詮索はしないらしく、そのまま会議室を去っていった。
センゴク「フゥ･･･」
何とか秘密は守れたか。
しかし、これからどうなるのだろうか。何か起きたその時、彼女を守れるのか？
海賊の危険性を知らない、無垢で、素直な、彼女を。
(･･･まだ分からん)
そうだ、これからだ。
･･･彼女が、此処を去る時は。
笑顔で、手を振ってやるのだ。
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作者名：朱雀 | 作成日時：2016年11月4日 7時
