歓迎会の準備 ページ32
挨拶回りも終え、帰ってきた新兵達の疲れを癒すのが『歓迎会』。それに、何故か私も呼ばれた。
クザンさんによれば、
「いやぁ、男ばかりでむさ苦しいし、此処は一つ、海軍の花である由紀ちゃんが･･･ね？」
ただ単にクザンさんの暇潰しでは？と思ったが･･･まぁ、我慢しよう。護られている訳だし。
会場である大ホールに入ると、たくさんの将校さんがいた。それから、豪華そうなテーブルとイス、バイキング形式のこれまた豪華な料理がずらりと並んでいる。キラリと光る、果汁が溢れそうな名前の知らない果実。いい匂いのする野菜たっぷりのスープ。程よく焦げたパンとクロワッサン。透明な肉汁が目を引くステーキ。チーズがとろとろに溶けたグラタン。どれも美味しそう！
ソラ「マスター、此処で豆知識を。バイキング料理は、元は海賊の立ち振る舞いからきた料理形式なのですよ」
由紀「そう言えば、バイキングって、海賊だよね」
スノー「由紀、此処は小声でね。今は将校がいないから良かったけど、居たら冷たい目で見られるわよ」
由紀「あっ･･･！そ、そうだね。で、で？」
ソラ「海賊は好きな物を奪って行きますね。それと同じように、バイキングでも各々好きな食べ物を持って行くでしょう？そこから来ているのですよ」
ほぉ、なるほどなぁ。少し勉強になった。
スノー「貴方って、本当に物知りね」
ソラ「精霊というものは、とても暇なものでして。何時も本を読んで暇を持て余して居ましたから」
由紀「へぇ〜･･･」
すると、お呼ばれが来た。
クザン「お、来たきた。由紀ちゃんこっちだよ」
ボル「料理は自由にとっていいからねぇ」
サカ「･･･ジュースもあるぞ」
† † †
由紀「あの、私めっちゃ可愛がられてます」
センゴク「諦めた方がいい。あいつらは女性に飢えてるんだ」
由紀「ええ･･･」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 6人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：朱雀 | 作成日時：2016年11月4日 7時
