今日:21 hit、昨日:0 hit、合計:4,193 hit
小｜中｜大
事実はいつも、残酷だ ページ26
真奈ちゃんが、消えてしまった後、私のポケットに何か入っているのが分かった。
カサカサと、乾いた音がする。
友紀「メモだ･･･」
真奈ちゃんが書いたのか、丸っこい筆跡で書かれていた。
『２年後、貴方の世界を繋ぐ扉が開く。
その扉があるのは真実の島。
だけど、白い男には気をつけて。
奴は、ラプラスの瞳の中でも特に、真を信仰し、右腕として活動していた。
真の為なら何だってしてのける外道な男。
きっと、貴方を狙いにくるでしょう』
友紀「白い男･･･」
そこで、パチリと耳鳴りがした。
† † †
スノー「ああ、おかえりなさい」
ソラ「おかえりなさいませ、我が主」
笑顔で出迎えてくれた、が･･･。
余りいい気分じゃない。
真奈ちゃんが、私の、目の前で･･･。
友紀「ごめん、少し疲れちゃった。ベッドで横になる」
スノー「そう。ゆっくりお眠り」
ソラ「お休みなさいませ」
ふかふかのベッドに横になり、眠ろうとしたが、どうしても出来なかった。
『２年後、海軍本部を出る』
何時か別れないといけないとは、思っていた。
私が元の世界に帰るとき。
けれど、いざその事実を改めて確認すると･･･。
悲しげな表情を浮かべる彼らが、嫌でも目に浮かぶ。
友紀(･･･ああ、ダメだ。別れたくない。でも、お父さんが･･･)
その日は、一度も眠れなかった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 6人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：朱雀 | 作成日時：2016年11月4日 7時
