異世界、私は誰かを思い出す。第１章～海軍本部編～ (ページ23)

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分析後編ページ23

友紀「そっか、移転したんだね」

でも、なんでいきなり北海道に移転したんだろう？

スノー「それで、目的は？」

ソラ「超能力をもつ選ばれた子供たちと共に、日本の未来を創造する･･･というのが目的のようです」

スノー「かなり普通ね」

ソラ「それはただの『建前』に過ぎません。本来の目的は、もっと他の所にある･･･と、専門家はみているようです」

友紀「『本来の目的』？」

つまり、その目的の為に嘘をついている？

ソラ「一説によれば、誘拐した子供たちを使って実験をしているとか、数日前死亡が確認された教祖「藤堂真」を、何らかの方法で蘇らせようとしているとか･･･」

友紀「何らかの方法で？」

とっくに死んだ人を蘇らせるなんて、そんな神様みたいな事、出来るの？
･･･いや、流石に無理だよね。
蘇らせるなんて、出来っこないもん。

ソラ(･･･ですが、それは『存在』している。否、してしまっている。そのヒントは･･･ある能力者の一族)

† † †

ソラ「今の所、分析出来た情報はこれだけです。もっと時間をかければ、詳しく分析出来ましたが･･･」

友紀「ううん、これで十分。ありがとう、ソラさん」

ソラ「いえ、当然の事をした迄です･･･。また何かあれば、お呼び下さいませ」

頼れる相棒が出来た。
そう思い、満足していると、

ーーチリン。

鈴の音が鳴り響いた。