勉強会 ページ19
私がトリップして、海軍に保護されて早一週間。
仕事も最近早くなってきて、此処での生活にも慣れてきた。
でも、未だに「覇気」やら「悪魔の実」がわからない。
なので、今日は勉強をしよう。
スノー「じゃあ、まずは『覇気』からね」
友紀「うん」
スノー「覇気は、３つあるわ。一つは、見聞色の覇気。相手の気配をより強く感じる事が出来る」
友紀「え、凄いね、それ！」
スノー「まぁね。これを習得すれば、相手の位置、数、攻撃の軌道を読めるの」
友紀「それ、最強だね･･･。つまりさ、あらゆる行動を読めるの？」
スノー「そうよ。でも、これはただのオプション･･･。最強の力は、これじゃない」
友紀「えー。じゃあさ、次は？」
スノー「武装色の覇気。気合いで見えない鎧を纏うイメージで、攻撃力、防御力を高める事ができるの」
友紀「気合いで？」
スノー「ええ。これをやったら、身体が黒くなるのよ。まぁ、強くしたら、だけど。ただし、これはかなりの集中力を要するの。もちろん、体力も消耗するわね」
友紀「ちゃんとデメリットはあるんだね。最後は、どんな覇気だろう？」
スノー「最後は、覇王色の覇気。戦うまでもない弱い相手を威圧する能力よ」
友紀「どれも凄いけど、これは強いね。ゴロツキとかなら、それで威圧できるんでしょ？」
スノー「そんな感じね。でも、これは数百万人に１人の『王の資質』を持たないと、扱う事が出来ないの。それに、武装色や見聞色とは違い、使用者の気迫そのものなの。自身の成長と共に、覇王色も強くなるのよ」
友紀「特殊だね･･･。ねぇ、その覇王色を持つ人同士が、攻撃をしたら、どうなるの？」
スノー「うーん･･･周囲に衝撃波が発生したり、空が『割れる』という現象が発生するわね」
友紀「そ･･･空が、割れる･･･」
スノー「それから、これは血縁でも受け継がれる才能らしいわ」
友紀「そうなんだね。私も、覇王色の覇気とか、使って見たかったなぁ」
スノー「残念ながらそれは無理ね」
友紀「そうだね、諦めるよ･･･」
(でも、異界人には天界から与えられる特殊な『武器』がある。元々は天使が迎えに行くまでにそれで自身の身を守る為のものだけど･･･そろそろ来るハズ)
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作者名：朱雀 | 作成日時：2016年11月4日 7時
