２８話 ページ31
【しんぺい神side】
シャ「ぺ神‼
怪我っ、早くっ、Aっ‼」
言葉にならない言葉で医務室に走りこんできたシャオロン。
その腕の中には、酷く痛々しい打撲を刻み込まれてぐったりとしているAさん。
シャオロンの横には、ショッピ君が居た。
2人とも、当の本人であるAさんよりも顔色が悪いんじゃないかと思うぐらいに、青白くなっていた。
僕はロボロからの連絡で、すぐに治療の準備をしていたけど、まさかAの状態がここまで酷いなんて思わなかった。
そりゃ、誘拐されたらこうなるのかもしれない。
でもやっぱり、安全でいて欲しいと願う気持ちの所為でどうしても過信してしまう。
一旦2人を外に出して、僕はAさんの治療に専念する。
複数出来た傷跡を消毒したり、皮膚だけではなく骨折の確認なんかもする。
右腕の手首に、肋骨が数本、無数の傷に、全身打撲。
きっと、こんな事をした犯人達はただじゃすまないだろう。
傷が多すぎて、湿布が殆ど貼りにくい状況。
それでもと、僕は最後まで治療に専念した。
治療が終わって、やっと一休み出来た。
幸い、命に別状はないものの、暫くは絶対安静。
もしかすれば、別箇所の骨が折れてたりヒビが入ってるかもだし、折れた肋骨の位置がどうも、肺に傷をつけていないかが心配。
まだ、目の覚める様子は全くないAさんを、部屋のベッドへと移動させる。
長い睫毛に、透きとおるきめ細やかな白い肌。
『…トントンもこんな子…ちゃんと見てあげたら良いのに…。』
俺は、Aの状態を報告書に簡単に書いて、それらをグルッペンに言う為に、一旦部屋を後にした。
【Aside】
ここ…どこ…？
どうして真っ暗なの…？
どうして誰もいないの…？
ねぇ…誰k(((
＿あぁ‼もう‼
なんで出来ないんだ‼
この出来損ない‼＿
…‼
その声が聞こえた途端、電気の様に痛みが全身を駆け巡った
やめて…お父様…っ…
＿あーあ‼
こんな出来損ない、俺の子になんかいらなかった‼＿
いらないなんて…言わないデ…
＿お前なんか要らない＿
＿いらない＿
＿イラナイ＿
真っ暗なのに、私の周りには沢山の目が囲み始める
自分より大きな目が、私を要らないという
ヤめて…イヤ…良い子デ居るカラ……
イラナイなんテ言わナイデ…
＿イラナイ＿
ヤメテ……オネガイ……
誰カ助ケテ……
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向日葵(プロフ) - すみれいんさん» 同じ文でも、何度か読むとやはり違見解が出来て、話が広がりますよね！更新の方は遅れていて本当にすみません！m(_ _)m (2020年1月11日 14時) (
レス) id: 6b871adc31 (このIDを非表示/違反報告)
すみれいん(プロフ) - 今更新されているところまで読んでからここに戻って1から見るとまた見方が変わっていいですよね。こう…捉え方が変わってきます！！ (2020年1月6日 15時) (レス) id: 0dc2b364d7 (このIDを非表示/違反報告)
向日葵(プロフ) - きのこ(em推し)さん» 返信遅れてすみません！m(_ _)m面白いと言っていただけてとても嬉しいです！応援もありがとうございます！♪( ´▽｀) (2019年10月6日 13時) (レス) id: 6b871adc31 (このIDを非表示/違反報告)
きのこ(em推し) - 面白かったです。応援してます。続編行ってきますｗ (2019年10月3日 11時) (レス) id: 4906f728aa (このIDを非表示/違反報告)
向日葵(プロフ) - hasuki-さん» お祝い有難うございますっ！！とても嬉しいです！♪( ´▽｀)夏休みに入ったので、おそらくペースがもっとあがる“かも”しれません！（あくまで“かも”です(･･;)） (2019年7月20日 13時) (レス) id: 6b871adc31 (このIDを非表示/違反報告)
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