２７話 ページ30
【鬱side】
『…トン氏…それは…。』
俺は言いかけて、少し躊躇する。
言うても良いんかな…。
これは…トン氏に自分で気づかせるべきかな…。
俺は外道ちゃんの方を見た。
ひと「……」
外道ちゃんは、俺の方をチラッと見て真っ直ぐにトン氏を見つめた。
トン「2人とも、何か知ってるんか⁈
お願いや、教えてくれ！」
ひと「無理。」
トン氏ががっついてくると、即答で答えるひとらん。
2人の間に、バチッと火花がとんだような気がした。
ひと「…言っとくけど、俺は理由もなく無理って言ったんじゃない。
トントンが悩んでる事、相談には乗るって言ったけど、これは違う。
この間違いは、トントン自身で気づかないと意味がない。」
トン「……なんやそれ…。
……はぁ……取り敢えず分かった。
もう少し自分で考えてみる。」
頭を抱えるトン氏。
俺は言って、早くいつもの皆んなに戻って欲しいという気持ちをぐっとこらえた。
『…何も…全く分からない状態からスタートってわけじゃないよ。
…そうだ、Aちゃんの所に行ってみたら？』
ひと「ちょっ、大先生？
それは急かしすぎじゃない？」
『…そんな事ないと思うけどなぁ…』
トン「は、まてや？
なんで俺があいつの所…」
『ほら、そういうとこ。
…良い加減、目を覚ましなよ。
取り敢えず行ってきてみれば？
そしたら何か分かるかもね〜。
外道ちゃん、行こ。』
ひと「…うん…。」
トン「…どうして俺が……」
俺らは、ブツブツと呟くトン氏をその場に残して再び足を進める。
ひと「…あれ、余計にややこしくしちゃったんじゃないの？」
鬱「…さぁね。」
でも、気づけないと、これは今後俺たちにとって大きな障害になると思う。
これでトン氏が
「あいつの所為で」
とか、Aちゃんの不幸を願ったりとか、そういう事をするならもうダメだと思う。
『……』
俺は、チラッと後ろのトン氏を見た。
まだ一歩も動いていないトン氏。
大丈夫……トン氏はそんな男じゃない…
どこか、俺の中ではそんな自信がみなぎっていた。
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向日葵(プロフ) - すみれいんさん» 同じ文でも、何度か読むとやはり違見解が出来て、話が広がりますよね！更新の方は遅れていて本当にすみません！m(_ _)m (2020年1月11日 14時) (
レス) id: 6b871adc31 (このIDを非表示/違反報告)
すみれいん(プロフ) - 今更新されているところまで読んでからここに戻って1から見るとまた見方が変わっていいですよね。こう…捉え方が変わってきます！！ (2020年1月6日 15時) (レス) id: 0dc2b364d7 (このIDを非表示/違反報告)
向日葵(プロフ) - きのこ(em推し)さん» 返信遅れてすみません！m(_ _)m面白いと言っていただけてとても嬉しいです！応援もありがとうございます！♪( ´▽｀) (2019年10月6日 13時) (レス) id: 6b871adc31 (このIDを非表示/違反報告)
きのこ(em推し) - 面白かったです。応援してます。続編行ってきますｗ (2019年10月3日 11時) (レス) id: 4906f728aa (このIDを非表示/違反報告)
向日葵(プロフ) - hasuki-さん» お祝い有難うございますっ！！とても嬉しいです！♪( ´▽｀)夏休みに入ったので、おそらくペースがもっとあがる“かも”しれません！（あくまで“かも”です(･･;)） (2019年7月20日 13時) (レス) id: 6b871adc31 (このIDを非表示/違反報告)
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