１７話 ページ20
『私に…ですか？』
メリ「はい、どうしてもお話したい事がありまして…。」
オス「すみませんがメリル王女。
我々も馬車を待たせておりますので、A様とのお話はまた次の機会に。」
私の前にやんわりと手を出して間に入るように話すオスマンさん。
メリ「そこをなんとかお願い出来ないでしょうか…？」
オス「では、そのお話は私が聞きましょう。
A様は久々のパーティで疲れています。」
メリ「いえ…私はAさんと2人だけで…」
オス「では、またの機会n(((」
トン「オスマン、ええやないか。
メリル王女がAと話ししたいって言うんやから。」
オス「トントン……」
今にも、2人が一触即発になりそうになった。
エミ「お二人とも、今この場では…」
『大丈夫ですよ！』
その場の空気に合わない声色で、私は言う。
『とても良い機会ですし、私もメリル王女とお話がしたいと思っていたところなんです！』
オス「…でも…A様……」
『せっかくの機会ですのに、疲れで棒に振るうのは勿体無いですしね！
皆さんは先に、馬車へお戻り下さい！』
終始笑顔でそう言うと、しぶしぶといった感じで首を縦にふるオスマンさん。
メリ「では、Aさん。
こちらへ」
『はい！』
私は返事をして、メリル王女の方へと進む。
振り返らずに、真っ直ぐに。
メリル王女に案内されたのは、近くにある部屋だった。
パーティ会場のような煌びやかさはないものの、一目で高いと分かる骨董品などが並んでいる。
メリ「ねぇ、Aさん。」
『はい、なんでしょうか？』
私を見る目は、自慢げに相手を見下すものだった。
メリ「貴方、トントンさんと別れなさいよ。」
『……！』
これはこれは、意外とストレートに来たものね。
メリ「トントンさんは私のものよ。
それに、オスマンさんや他の方とも仲が良いなんて、貴方の分際では厚かましすぎるわよ。」
やはり本当はこんな性格だったのかぁ……
『厚かましい…？
あの…トントンさんの話と皆さんの話と…一体どのような関係が…？』
メリ「あぁもう！
これだから卑賤な女は…‼
とにかく、貴方はトントンさんと別れて、自分の親の元にでも帰れば良いの‼」
あぁ……とにかく私が邪魔というわけね。
でも、貴方がそんなことを言うとお父様の計画の邪魔になるわけで……
『そんな……私はトントンさんが好きで…』
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1405人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「wrwrd」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
向日葵(プロフ) - すみれいんさん» 同じ文でも、何度か読むとやはり違見解が出来て、話が広がりますよね！更新の方は遅れていて本当にすみません！m(_ _)m (2020年1月11日 14時) (
レス) id: 6b871adc31 (このIDを非表示/違反報告)
すみれいん(プロフ) - 今更新されているところまで読んでからここに戻って1から見るとまた見方が変わっていいですよね。こう…捉え方が変わってきます！！ (2020年1月6日 15時) (レス) id: 0dc2b364d7 (このIDを非表示/違反報告)
向日葵(プロフ) - きのこ(em推し)さん» 返信遅れてすみません！m(_ _)m面白いと言っていただけてとても嬉しいです！応援もありがとうございます！♪( ´▽｀) (2019年10月6日 13時) (レス) id: 6b871adc31 (このIDを非表示/違反報告)
きのこ(em推し) - 面白かったです。応援してます。続編行ってきますｗ (2019年10月3日 11時) (レス) id: 4906f728aa (このIDを非表示/違反報告)
向日葵(プロフ) - hasuki-さん» お祝い有難うございますっ！！とても嬉しいです！♪( ´▽｀)夏休みに入ったので、おそらくペースがもっとあがる“かも”しれません！（あくまで“かも”です(･･;)） (2019年7月20日 13時) (レス) id: 6b871adc31 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
