１６話 ページ19
【Aside】
コネ「ほんまトントンあいつ、どこに行ったんやろなぁ？
なかなか戻って来んし…。」
エミ「確かに、いつもより遅いですね…。」
いつもより…ね…。
『……』
オス「エーミール」
エミ「…！
す、すみません、そういう訳では…。」
オスマンが、何かを咎めるように呼べば、エーミールはそれに気がついて、私に謝ってくる。
『え、どういう事…ですか…？』
私は、いかにも不思議そうに問う。
何も知らないように、特に何も思っていないように。
『何か良く分かりませんが、エーミールさんは謝る事はありませんよ！』
エミ「…えぇ…ありがとうございます。」
…トントンさんもどうしてあんな方を…
と、ボソボソとエーミールさんが呟く。
きっと、その言葉は意識せずに出た言葉で、自分が声に出しているとは思いもしないだろう。
時間が経ち、パーティが終盤を迎える頃にやっと、トントンさんは帰ってきた。
オス「トントン、流石に遅すぎるよ？」
トン「すまんすまん。
すっかり話し込んでたんや。」
そう言いながら、トントンさんはチラッと私を見てきた。
その目は余り好感を感じるものではなく、良いものではなかった。
そしてもう１つ。
トントンさんの唇に、真っ赤な紅がついていた。
トン「パーティは楽しかった？」
『…はい！
久々のパーティでしたので！』
トン「ふーん」
フイッとすぐに目線を外される。
…いつもより、行動は雑ね。
おそらく、紅がついてる事と王女様について行った事から、王女様とキスでもしたのかな。
チクッ
頭の中で、何かが刺される。
私はそれ以上考えないように、感情を押し殺して、誰にも気づかれないよう静かにため息をついた。
そうこうしているうちに、パーティは終わり、私達は帰りの馬車へと向かっていた。
メリ「皆さん。」
後ろから、王女様の声がして、私達はまばらに振り向く。
メリ「今日はお越し下さり、ありがとうございました。
楽しんでいただけましたでしょうか？」
オス「これは、メリル王女。
勿論、我々一同は楽しむことが出来ました。
招待、ありがとうございました。」
メリ「いえいえ。
誠に恐縮でございます。」
オス「…ところで…わざわざこちらまで我々を追ってきたという事は、何か用事がおありでしょうか？」
用事…か…。
トントンさんにかな…
メリ「はい。
………
Aさんに少し…」
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向日葵(プロフ) - すみれいんさん» 同じ文でも、何度か読むとやはり違見解が出来て、話が広がりますよね！更新の方は遅れていて本当にすみません！m(_ _)m (2020年1月11日 14時) (
レス) id: 6b871adc31 (このIDを非表示/違反報告)
すみれいん(プロフ) - 今更新されているところまで読んでからここに戻って1から見るとまた見方が変わっていいですよね。こう…捉え方が変わってきます！！ (2020年1月6日 15時) (レス) id: 0dc2b364d7 (このIDを非表示/違反報告)
向日葵(プロフ) - きのこ(em推し)さん» 返信遅れてすみません！m(_ _)m面白いと言っていただけてとても嬉しいです！応援もありがとうございます！♪( ´▽｀) (2019年10月6日 13時) (レス) id: 6b871adc31 (このIDを非表示/違反報告)
きのこ(em推し) - 面白かったです。応援してます。続編行ってきますｗ (2019年10月3日 11時) (レス) id: 4906f728aa (このIDを非表示/違反報告)
向日葵(プロフ) - hasuki-さん» お祝い有難うございますっ！！とても嬉しいです！♪( ´▽｀)夏休みに入ったので、おそらくペースがもっとあがる“かも”しれません！（あくまで“かも”です(･･;)） (2019年7月20日 13時) (レス) id: 6b871adc31 (このIDを非表示/違反報告)
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