１３話 ページ16
【オスマンside】
今日は真っ赤なネイルをして、無駄にアクセサリーも多かったなぁ…。
そんな事を思いながらも、目の前の事に視点を戻す。
あの王女の愚行はいつもの事。
今までも同じような事しかしなかったが、特に支障もなくトントンも大丈夫って言ってたから見逃していたけど……
今回は違う
『…キルト王子。
今はもう、前のように“大丈夫”で放置するわけにはいかないのですよ…？
誘いを断らず、咎めなかったこちらにも非がありますが…お早めの対処をよろしくお願いします。』
キル「存じております…。」
『彼はもう、婚約者がいるのです。
だかr(((』
設定した名前の初め2文字「オスマンさん。」
続いて、忠告の言葉を並べようとした。
でもそれは、他でもないAちゃんだった。
設定した名前の初め2文字「…わ…私は大丈夫ですよ！
なので、その辺で…。」
笑顔を浮かべるAちゃん。
その笑顔に隠れて悲壮が溢れている。
どうしてAちゃんが我慢するの…？
俺、知ってるよ…？
＿気にしないって、図太い神経しとるよなぁ＿
誰かが言った言葉に、皆んな同意していた。
でも、違う。
設定した名前の初め2文字「キルト王子、自己紹介が遅れました！
レナート公爵家当主の娘、A・レナートです！
本日は、ご招待ありがとうございます！」
そう言って、改めて礼をするAちゃん。
どうして平気なふうに装うの？
どうして何も意見しないの？
キル「…！
…はい…。」
コネ「まぁ、とにかくパーティ楽しもうや！」
シャ「そうやな！」
少し重たくなった空気を掻き消すように、普段からムードメーカーな2人がそんな事を言う。
その口調と内容。
普段なら2人を注意するけど、今はそうしない。
また、空気が悪くなれば、Aちゃんが自分を責めるかもしれない。
エミ「A様、もしよろしければトントンさんが帰ってくるまで、私がエスコートさせて貰っても？」
設定した名前の初め2文字「あ、はい！
よろしくお願いします！」
ニコッと、いつも通りの笑みに戻るAちゃん。
その時、俺は見逃さなかった。
キル「……」
俺たちから少し目を逸らし、口元を隠すキルト王子。
その顔がほんのりと赤くなっている事を。
まだ一人前とは言い難いけど、しっかりして常識のある彼なら大丈夫だとは思いたい…
一応、注意する必要がありそうかな？
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1406人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「wrwrd」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
向日葵(プロフ) - すみれいんさん» 同じ文でも、何度か読むとやはり違見解が出来て、話が広がりますよね！更新の方は遅れていて本当にすみません！m(_ _)m (2020年1月11日 14時) (
レス) id: 6b871adc31 (このIDを非表示/違反報告)
すみれいん(プロフ) - 今更新されているところまで読んでからここに戻って1から見るとまた見方が変わっていいですよね。こう…捉え方が変わってきます！！ (2020年1月6日 15時) (レス) id: 0dc2b364d7 (このIDを非表示/違反報告)
向日葵(プロフ) - きのこ(em推し)さん» 返信遅れてすみません！m(_ _)m面白いと言っていただけてとても嬉しいです！応援もありがとうございます！♪( ´▽｀) (2019年10月6日 13時) (レス) id: 6b871adc31 (このIDを非表示/違反報告)
きのこ(em推し) - 面白かったです。応援してます。続編行ってきますｗ (2019年10月3日 11時) (レス) id: 4906f728aa (このIDを非表示/違反報告)
向日葵(プロフ) - hasuki-さん» お祝い有難うございますっ！！とても嬉しいです！♪( ´▽｀)夏休みに入ったので、おそらくペースがもっとあがる“かも”しれません！（あくまで“かも”です(･･;)） (2019年7月20日 13時) (レス) id: 6b871adc31 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
