【男主】はなさない【赤】 (ページ12)

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11話。ページ12

ガチャ

ドアからひょこっと顔を出したのは神ちゃん

緑「しげ、ちゃんと見とけよ？」

にっこり笑ってドアを開ける

赤「っ.....」

ピンク色基調のメイド服

足にはニーハイが少しくい込んでむっちりしている

髪は低めの位置でツインテール、緩く巻かれていて、こんなにも似合う人がいるなんて

『....結構、本格的でした、神ちゃんのメイクとウィッグのアレンジ....』

恥ずかしそうに神ちゃんの後ろに隠れる

可愛ええ

赤「....A...、おいで」

そう言うと、ゆっくり歩いて目の前に来る。

手を伸ばすと指を絡めてきて、何も言わず見つめる俺を、戸惑いながら見つめる

ベッドに腰掛ける俺と、立って上から見下ろすA

優しく頭を撫でると、目を細める

あぁ、好きやな

『だ、いき』

赤「んー？」

『どぉ....？』

赤「可愛ええよ」

『俺、恥ずかしくて、駄々こねたら、神ちゃんも....』

その言葉で隣に座る流星の方を見ると、確かに神ちゃんはピンクのマリン服を着て流星の膝の上に座っていた

赤「良かったなぁ、神ちゃんとピンクのお揃い、可愛ええよ」

赤もっと近くで見たくて、グッと引き寄せて向かいあわせで膝に座らせる

キラキラした目元や唇

あかん、襲いそう

『だい、き....んっ、』

抑えきれない愛情と欲望と、とにかく色んな感情と葛藤と

頭の中で考えてたと思うけど

気がついたらその唇に俺のそれをくっ付けて

ふにゅ、とした感覚を感じて、離す時に、ぺろりと舐めた

甘くて

真っ赤なさくらんぼのように赤い俺たち

のぼせた頭が正常に働いた時にはもう遅くて

膝からAを降ろして、ぐにゃりと苦くなった後悔の味に床に崩れる

赤「え.....ぁあっ、A、A！なんでっ、おれ」

赤「ごめんなさい、きづいたら、なんで、Aを傷つけたアカンのに、もっ、ごめ、ごめんなさい、ごめんなさいごめんなさい」

赤「捨てないで、すてないで、いやや！俺をいれて、世界の中に、捨てないでください、！Aのなかに、けさないで」

『大毅』

変わらない優しい笑顔

『大丈夫だよ....褒めてくれたんだよね、キス....嫌じゃなかったよ、大丈夫、大丈夫だよ』

『傷付いてないよ....大丈夫、ゆっくりおやすみ』

優しい声で、抱きしめて、撫でて

いつの間にかAがベッドに座ってて、優しく手招いて

Aに抱きついて.....