君はソメイヨシノ (ページ7)

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「ん………」

純「あ、起きた」

「…！？」

純「ごめんな勝手に部屋入って！倒れてんのかなと思ったら寝てるだけやったわ」

「い、いえ…こちらこそ起きてなくてごめんなさい！」

純「なんやそれ笑」

どうやら寝てしまってたらしい。

外を見ると、すっかり暗くなり始めていた。

そして、この方は…

「純喜くん」

純「そう！純喜っす！」

「純喜くんは笑顔が印象的で…よく覚えてます」

純「ほんまに？それは嬉しいわ！」

そう、その笑顔。

私も釣られて笑顔になってしまう。

純「Aも笑うと可愛いで。最初見たときクールな子やと思ったけど意外と笑うのな」

「あ………」

そう言って私の頭をポンポンとする純喜くん

私はそういうのあまり慣れなくて、自分でも顔が赤くなっていってるのがわかる。

純「あ………ごめんな！？」

「いえお気になさらず…！」

木「二人して赤くなってどうしたんですか？」

純「うわぁ！！ちょ、脅かさんで！？」

突然ドアを開けて入ってきたのは、…木全翔也くん？

木「買い物行くってのに純喜くん遅いから…Aの部屋入ってったの見えたから覗いてみたらまじでいたし！Aなんもされてない？」

「全然何も！ちょっと暑くて…」

木「そう？ならいいんだけど」

純「そうやった！Aも買い物一緒にいかん？」

「え」

考えてみれば、パジャマは景瑚くんがくれたにしても他にも足りないものがたくさんある。

今のうちに買っておいた方がいいよね。

「私もいいんですか？」

木「いいに決まってる！」

「ありがとう、じゃあ行きます」

暗いから他の人は誘わずに三人で行くことになった。