君はソメイヨシノ (ページ44)

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大阪最終日。

今日は午前中に最後のスケジュールで、夕方には東京に戻るという予定。

早々とスケジュールを終わらせ、時間が余ったのでお昼にみんなでたこ焼きを食べにいくことにした。

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「ん～、美味しい…！」

木「わぁ、Aの周りに花が見える」

祥「ほんまや」

鶴「A喜びすぎやろ、笑」

「だってホントに美味しいんだもん」

それに、みんなと一緒に食べてるから余計美味しく感じる。

私、幸せだな

こんなふうに、元はと言えば全くの他人だった私を受け入れてくれて

こんな優しい人たち、本当に存在するんだって思った。

もちろん、みんなのことは大好きだけど

それ以上に私は、__________

「……好きになっちゃ、ダメだよね」

アイドルだから

それ以上の気持ちを抱いてはいけないことはわかってる。

それでも、私の中ではどんどん気持ちが大きくなってしまっている。

考えようにしていたはずなのに、

與「そろそろ飛行機の時間だし空港向かおうか」

豆「…Aちゃん？」

「あ………ごめん、なんだっけ？」

豆「そろそろ時間だから、空港行こって」

「そ、そうだよね！うん！行こう！」

佐「変なA笑」

この気持ちは、早く区切りをつけた方がいい。

東京に帰ったら、私は…………