君はソメイヨシノ (ページ38)

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碧「………はぁ。ほんま心配したんやからな！？」

「っ！！！…ご、ごめんなさい」

碧「まあ無事だったからええけど…」

碧海、怒ってる。

無理もない、連絡もよこさないで予定より遅く帰ってきたら誰だって怒る。

でも、どうして碧海が来てくれたのか

理由を聞くと、ホテルに戻るまでの道で話してくれた。

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私は朝みんなに、○○らへんを少し食べ歩きする、17時までにはホテルに戻ると言った。

でも、みんなのスケジュールが終わって宿に戻って18時。

まだ私が帰ってきてなくて連絡もなかったから、ここらへんに詳しかった碧海がすぐに私を探しに外に出てきてくれたらしい。

碧「みんな心配してるから、特に純喜くんめっちゃキレとったからちゃんと謝んねんで」

「えっ…はい、ごめんなさい…」

碧「…ふっ、そんなに怯えんでも純喜くん怒りっぽいだけやから平気やと思う笑」

「そ、そうかな………」

碧「ん。にしてもさっき怖かったやろ」

俺がもうちょい遅れてたらホテル連れてかれてたな、なんて脅かす碧海。

想像するだけでまた鳥肌が立つ。

「本当に来てくれてありがとう」

碧「……なぁ、手繋ご」

「え！？」

碧「いや、さっき腕掴まれてたやん。なんか腹立つし俺で上書きしとこうと思って」

「た、確かに…」

いや、確かにってなによ私。

でも、気づいた時にはもう手は握られてて

まだ少し恐怖が残っていた私にとって、その繋がれた手はすごく安心材料になってくれた。