＊ ページ36
.
部屋の構造はそこまで変わらないので、自然と私と同じ位置のベッドに腰をかけた。
鶴「てかその上着」
「あ、蓮くんが貸してくれたの。寒くないようにって」
鶴「ふーん………予防線か」
「え？」
鶴「なんでもない」
変なこと言う汐恩。
鶴「脱げば？別に寒くないやろ」
「あ、うん」
ちょっと威圧されてるように感じて、とっさに上着を脱ぐ。
…例の独占欲かな？
いや、でも私の考えすぎだし。そこまで愛されてる(？)自信ないし。
なんてことを考えてたら、濡れたままの汐恩の髪が気になった。
「髪乾かさないの？風邪ひいちゃうよ」
鶴「あー、乾かして」
そう言ってドライヤーを渡される。
「私が！？」
鶴「Aしかおらんやろ」
「そうだけどさ…なんか恥ずかしいじゃん」
鶴「ええやん、二人だけやし」
「…わかったよ、頭貸して」
鶴「ん」
ベッドに座った汐恩の後ろで膝立ちをして髪の毛を乾かす。
ひとりっ子だったから妹や弟の髪を乾かすなんてことはした事なくて、もちろん人の髪を乾かすなんてはじめて。
「ごめん、髪引っ張ってない？痛くない？」
鶴「大丈夫やから。心配しすぎやねん笑」
「だって、」
鶴「ふつーにねむなるわ」
「ならいいんだけど…」
…一緒に過ごしてきてわかったこと
汐恩は言うことやること結構強引に見えるところがあるけど、
そのことにちゃんと責任持ってて、人を傷つけるようなことは絶対にしない。
蓮くんとは違う優しさを持ってる。
「…はい、終わったよ」
鶴「ん、サンキュー」
木「ただいま〜！あれ、誰か来て………」
「あ」
ちょうど終わったタイミングで翔也が帰ってきた。
木「え、あ、え、どういう」
鶴「翔也おらんくなってひとりになってつまらんから呼んだ」
「ごめん、勝手に…」
木「あ、全然！てかA呼ぶんなら俺もいればよかった！」
「どこ行ってたの？」
木「ロビーに置いてある水飲み比べしてた！」
鶴「なんやねんそれ笑」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 379人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「JO1」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ならみ | 作成日時：2020年4月10日 21時
