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純「あかんほんまに疲れた！」
佐「早く風呂入りたい〜」
練習も終わって、みんなで帰ってきた。
私はというと、さっき祥生が何か言いかけてたことがどうも気になって
…祥生の部屋の前まで来てしまった。
すごく気にかかるけど、もしも私の聞き間違いだったらどうしよう。
「うーん………」
蓮「Aちゃんどうかした？」
「…あ、蓮くん」
片手に漫画を持った蓮くん。
祥生の部屋の前で唸ってるのを見られてしまった…
「ごめんなさい、祥生に用ですよね！お先にどうぞ！」
蓮「あ、ごめんねありがとう」
蓮くんに先を譲り、少し後ろで様子を伺う。
蓮「祥生ー？これありがとう！」
祥「蓮くん！どうでした？」
蓮「最高だった！またなんか貸して！」
祥「はい！探しときます」
蓮「はい、Aちゃんどーぞ」
「え、あっ」
ぼーっと話を聞いてたら、蓮くんが居なくなって祥生とふたりきり。
祥「あ…」
「あの、ごめん。何か用があるってわけじゃないんだけど…その、今日練習の時に名前呼ばれたような気がして！私の勘違いだったら本当に申し訳ないんだけど、何か言いたいことがあったのかなって…」
祥「…聞こえてた？」
「え、」
祥「なんかAと話したくて、気づいたら名前呼んじゃってて…その、聞こえてないと思ってたから今すごいびっくりしてる」
なんて、少し照れるさそうに言うから
そんなこと言われて、嬉しくないわけない。
「話そう！私も祥生ともっと話したい！」
祥「ほんまに？」
「ほんまに！」
祥「よかった…嬉しいわ」
そういって、ふにゃあっと笑う祥生。
………天使？
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作者名：ならみ | 作成日時：2020年4月10日 21時
