君はソメイヨシノ (ページ19)

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私が落ち着くまで隣に座ってくれてる碧海

おかげでだいぶ落ち着いてきた。

「ごめん、練習行かなくて大丈夫？」

碧「んー、なかなかこーへんって思われてるかも」

「え！じゃあ…」

碧「でもなんか行けん、あんな可愛い泣き顔見せられたらひとりにできんわ」

「ちょ………！」

予想外の言葉に顔が真っ赤に茹で上がる。

碧海ってこういうこと言う人なの…！？

「もう私ひとりで大丈夫だから…！はやく行かないと！ほら行った行った！」

碧「ほんまに大丈夫なん？」

「大丈夫！だから行って！」

碧「わかったよ、じゃあ行くわ」

そう言って玄関に向かう碧海をお見送り。

「気をつけてね」

碧「おー、Aも」

「なにを～」

碧「怖い動画とか見んなよ？」

「あ………せっかく忘れてたのに！」

碧「あ、忘れてたんや笑」

「今ので完全に思い出した」

大丈夫って言ったのに、これじゃまた迷惑かけちゃうじゃん。

心配かけないようむりやり笑ってみせたら、碧海の顔が近づいてきた。

「碧海？」

…

ﾁｭｯ

碧「…これでもう、おばけのこと考えられへんな」

ｶﾞﾁｬｯ、

ﾊﾞﾀﾝ

……ほっぺたに、残る感覚。

「…あっつ、」

予想外に大胆すぎます、碧海さん…。